「嘘つきは記憶力が良くなければならない」という格言があるらしい。
調べたら、35年から100年頃のローマ帝国の、修辞学(弁論術とか雄弁術を研究する学問)の学者である、クインティリアヌスの言葉らしい。
私が、この言葉を何かで見たのは、小学生か中学生の時だったかもしれないが、とても納得したものだった。
多くの政治家などが、記憶力が良くないために、過去についた嘘を忘れて、その嘘と矛盾することを言って、嘘がバレてしまうのだ。
それなら、いっそのこと、「俺みたいに嘘をいっぱい言う者が、いちいちついた嘘なんか覚えてないよ」と言って開き直れば良い。
本宮ひろ志さんの漫画『俺の空』に登場した武尊善行が、安田一平(主人公)に言った名言を思い出す。
「女に本当のことを言うことなんか、一生に何度ある?」
一平は激怒していたが、ひろさちやさんの本で読んだが、何かの演歌に、
「ずっと騙して欲しかった」
なんて歌詞があるらしく、ひろさちやさんも嘘を肯定していた。

ところが、アメリカ最大の賢者ラルフ・ウォルドー・エマーソンは、「過去に言ったことと矛盾することをどんどん言え」と言う。
そりゃそうだ。
「過去に言った真実は今日の嘘」だ。
「私を愛してるって言ったじゃない?あれは嘘だったの?」
「あの時は真実だったのだ。だが、今はそうじゃない」
過去と矛盾するということは、進歩、変化しているということだ。
過去を引きずって、変われない、進めないというのが一番良くないのではないのかね?
「病める時も健やかなる時も、この女を愛すか?」なんて、いったい誰が保証出来よう?
それは悪いことばかりではない。
女は、もっといい男、もっとビッグな男をゲット出来るのである。

だいたい、他人の発言の一貫性を求める者ほど、一貫性がなければならないことで矛盾だらけなものだ。
そもそも、他人の発言なんて、いちいち覚えているなである。
「パパ、日曜に遊園地に連れていってくれるって行ったじゃない?」
「よく覚えてるなー。パパは忘れたけど」
そんなパパの子供の方が賢くなれるものだ。
昔、ある金持ちが私に、「俺が持ってる俺の会社の株は全部お前にやる」と言ったことがあり、その時は私は喜んだが、今、そんなものくれないからって文句を言う気などサラサラない。一瞬、喜ばせてくれただけで感謝している。私だって、似たような嘘はいっぱい言ってるはずなのだ。

空手家の大山倍達さんも、なかなかの名言を残している。
「嘘も百回言えば真実になる。千回言えば伝説になる」
「でっかい嘘は伝説になる」
だったか?(どうでも良いので、はっきりとは覚えていない)
誰が言ったか全く忘れたが、多分、ロジャー・ペンローズに関する本にあった、
「百年バレない嘘は人類を進歩させる」
みたいな言葉があった。
昔、心理学者の岸田秀さんのサイトのBBS(電子掲示板)にこのことを書いたら、岸田さんは、
「僕は僕の唯幻論が百年バレない嘘であることを願っている」
と書いてくれた。
だからと言って、その発言の何の責任を求める気もない。
それに、唯幻論は、真理でもなければ嘘でもない。唯幻論は唯幻論・・・つまり、1つのストーリーだ。

あなたの人生も、自分が作るストーリーである。
いくつあろうが構わない。
前のストーリーと今のストーリーに矛盾があることなんか気にするな。
いや、矛盾がなければならないのだ。
でないと、面白くないじゃないか?








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