私は、会社の中の特に30代までの社員には、「何か1つ、自分にしか出来ないこと。特別な技能。べらぼうに上手いことを持っておけ」と言いたくて仕方がない。
というのは、会社の中にいると、会社の中でうまくやっていれば良いと思うようになってしまうからだ。
そういうのを社畜と言うのである。
会社独自の、あるいは、暗黙の取り決めに詳しくなって、自分は社内で確固とした立場を持っているとか、パソコンやITにちょっと詳しいだけで一目置かれていると思う愚か者も多い。

ただし、特技にしたって、次のようなことを、しっかり考えないといけない。
サイボウズ社のkintonとか、ジャストシステム社のUnitoBaseという、Webシステム開発ツールを一生懸命やっている者もいるが、転職した時、転職先でもそれらを使っている可能性は極めて低いということに気付かないといけない。
根本的にWebシステムを作るのだって、HTMLとCSSは必須で、今はまだPHPが使われる場合が多いが、社内のその方面の部長が「実はPerlが一番なのである」という変なこだわりを持っていてPerlを使っていたり、あるいは、Rubyだったり、Javaだったり、Python、JavaScript・・・いや、VBScriptという会社だってある。
その都度、全部覚えるという手もあるかもしれないが、それは難しいし、そういったことをやる場合は、Perlの達人やRubyの達人として、独立の立場で仕事を請け負った方が良く、会社員には向いていない。

会社員や、広くいろんな会社に関わる立場なら、標準的な特技を持っておいた方が良い。
それで言うなら、今は、Excel+VBAしか思い浮かばない。
Webシステムなど、本格的なものは、セキュリティがややこしいので業者に作らせておけば良い。あるいは、ちょっとHTMLとCSS、それに、PHPくらいが出来れば、社内で重宝されることはあるかもしれないが、それだって、やはり、RubyやPerlやあるいは、JavaScriptなど、いろんな場合があるし、データベースもSQL Serverだったり、MySQLだったり、他にも、有名なものだけでもいくつもある。
しかし、Excel+VBAなら、どこでも使える。

実は、これは理屈では説明出来ないが、ある技能に滅法強くなれば、なぜかその仕事が引き寄せられるということもある。
私も一頃、HTMLやCSSを含め、PHPとPostgreSQL、Apache、Linuxをかなりやれるようになり、その仕事が多くなったことがある。
しかし、今言った通り、HTML、CSS、PHP、PostgreSQL、Apache、Linux・・・と沢山あるが、それぞれも、バージョンによってかなり違い、使い方も多種多様で、そして、PostgreSQLではなくMySQLを使うなど、Webシステムというのは複雑怪奇だし、だから、サイボウズ社が「kintoneを作りました。これは簡単でいいですよ」と言うのだが、ジャストシステムもUnitbBaseで同じことを言い、他の会社にも良いものがある・・・つまり、標準がなく、一瞬しか使えないのだ。仮に社畜になったところでね。
だから、私は、いつでもどこでも使えるExcel+VBA、あるいは、Access+VBAをお薦めするのである。
最近は、AIの機械学習が流行ってきたが(ディープラーニングは機械学習の高度なもの)、それで、圧倒的と言うか、唯一役に立ったのは、Excel+VBAで、Access+VBAなら、もっと良く出来るのである。
機械学習も、Pythonでいちいちプログラミングしていたら、とてもではないが間に合わない。もう今はツールを使う時代で、そんなツールは何十とある。

もちろん、Excel+VBAも一例であり、IT分野以外も考えると、いろんな技能があるが、長期間、汎用的に使えることを習得すべきである。
ペンキ塗りの達人は、半世紀以上前から特別でなくなった。
今、一番美味しいのは、まだまだExcel+VBA、あるいは実は、超能力の予知能力とか超能力めいた直観力が有望なのである。これらはまたの機会に語るが、なかなか厳しいかもしれない。
ついでに言っておくと、英語など、外国語が特技にまでなるのは、普通は海外で実務をそれなりにこなしてきた場合だけである。








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