Excelレガシー問題について少し書いておく。
Excelレガシー問題とは、会社や学校等の中で、そこの職員によりExcelマクロ(VBAプログラム)で作られた業務プログラムが管理されていない状態になり、どのプログラムが正規のものか分からなくなったり、不具合があるプログラムがあっても、作った人が既に退職や移動をしていて、それの修正が出来ない、あるいは、作った人ですら、どう作ったのか覚えておらず、手をつけられないといったプログラムがあふれてしまっているというものだ。
それを持って、Excelが悪いとか、Excelマクロが悪いという話にすり替わってしまっていることがよくある。
しかし、本当は、それは、未熟な能力でExcelマクロを作った者の問題なのである。
著名なAI研究者で、Google開発本部長のピーター・ノーヴィグが、20年ほど前になると思うが、「プログラミングの独習には10年かかる」という文書をブログで公開したことがある。
つまり、ちゃんとしたプログラミングをするには、優秀な人でも10年かかるのであり、まして、平凡な人間が、少しの期間勉強して作ったプログラムが問題を起こさない方が不思議なほどである。
巷には『7日で学ぶJava』だとか『1日で覚えるPerl』などといった、おかしな本が多く、プログラミングとは安易なものだと誤解されていることが少なくないと思う。
しかし、私も、本当にちゃんとしたプログラミングをするのは、やはり10年くらいを必要としたし、それは誰でも同じと思う。
だから、必要に迫られて、十分な能力ではないが、実務で使うプログラムを作る場合には、問題が起こる可能性があるということを認識し、謙虚になり、慎重に行わないといけないのに、それを怠れば、Excelレガシーのような問題は当然起こる。
これも誤解が多いのかもしれないが、VBAが特に簡単だということは全くなく、ほとんどのプログラミング言語の習得難度に大差はない。

ところが、ExcelやExcelマクロはもう古いので、それに変わる当社の新しい製品を使いましょうという広告メールが毎日のように来る。
そんなメールを送る時点で、その製品は駄目と決まったようなものだ。
いくつかを実際に使ったが、Excelよりずっと高価(月額費用を取るものも多い)だが、少しも良くはなかった。
本当に良いなら、今の時代、自然に情報拡散するのではないだろうか?
特にIT業界では、不自然で過剰な宣伝を行うものに良いものはないというのは常識的なようにも思える。
そして、どんなツールやプログラミング言語も、それが広く普及し、長く使われているなら、部分的な欠点はあるとしても、どれも素晴らしいのである。
まして、長い間、多くのユーザーに使われながら進歩し続けたExcelに優るツールは、滅多にないと思われるのである。









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