楽進さんのコメントで、武道家、数学者の両方で著名な木村達雄氏が、毎日四股を千回踏んでいたが、それが相撲のような四股ではなく、軽い「なんちゃって四股」であったというのを見て、そうかもしれないと思った。

なんちゃってピアニストなんてのがいる。
ピアノをほとんど触ったこともないような大人が、一曲だけちゃんと弾けるよう練習した人のことだ。
そんな指導をするピアノ教室も増えているらしく、そんな所で習った、かなりの腕前のオッサンも少なくないらしい。
そして、初めは、余興で一曲弾いて自慢したいといった不純な動機だったのが、やっているうちに、新鮮さや集中力もあって、案外にピアノの本質に触れるようなこともあるのだと思う。
西尾維新さんの小説『物語シリーズ』の中の『偽物語』で、3人のかなり凄い者達が、学生時代に、こんな議論をしたという話があった。
それは、本物と偽物では、どちらが値打ちがあるかだ。
一人は本物、一人は同等と答え、最後の一人は、圧倒的に偽物と答えた。
その、偽物と答えた貝木泥舟(かいきでんしゅう)は、私の好きなキャラだ(30過ぎのオッサンである。40代でも十分通用する)。
その3人は、今でも考えを変えていないはずだ。
自分は偽物と認識し、引け目を感じながら本物に負けないよう努力する姿は良いものだ。
そして、偽物には、本物のしがらみがないというメリットもある。
「本物なら、こうしなければならない」という規制がなく、堂々、正統なルールを破り、好きなようにやることが、時に本物を超えるのである。まあ、滅多にないことかもしれないがね。

ところで、私は毎晩、スクワットを千回やっている。
太っていたり、腹が出ている者が言うと、「嘘だろ」と信じてもらえないかもしれないが、私は、すっきり痩せていて、腹は少しも出ておらず引き締まっており、脚もすらりとしていることもあり、大体、信じてもらえる。
私のは嘘ではない。
ただし、数センチしか曲げない、なんちゃってスクワットだ。
だが、「本物のスクワット」をしていた時にはずっと苦しめられた腰痛、ふくらはぎとアキレス腱の痛みがさっぱり消えた。
そして、身体がずっと軽く、強靭になったのである。
木村達雄氏の四股もそのはずだが、私のスクワットも、筋肉を鍛えるという部分も確かにあるのだが、それよりも、内側の何かに作用するのである。
よくは分からないが、体内に気を溜めたり、肉体より高次な機能、エネルギーを高めるのである。
ただ、そのためには、やはり千回くらい(あるいはそれ以上)を1日も欠かさず、長く続ける必要がある。
少し前、普通のスクワットも併用したところ、またアキレス腱炎が起こって止めた。
腕立て伏せも、やはり、数センチしか曲げないなんちゃって腕立て伏せでやっているが、これも、以前の、重厚な腕立て伏せに戻したら、やはり、腕の痺れや肘の痛みが出た。
ただし、ここでは、なんちゃってと表現したが、動きは小さくても、動きは丁寧で、気は入っている。
そもそもが、なんちゃってのつもりでいい加減な動作でやっていたら、続かないし、身体が悪くなるかもしれない。

少なくとも、私のようなスクワット、腕立て伏せでも、やらないよりははるかにマシである。
そして、私の場合、「本物の」スクワットや腕立て伏せをやっていた時より、ずっと身体は強くなったのだ。
おそらく、これを続ける限り、一生、二十歳の身体のままであると私は思っている。そう思えるような運動であることも大切なのだ。









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