MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボ所長の伊藤穣一氏は、まさに現代の賢者で、特にテクノロジ分野では世界で最も信頼される人物の一人と言えると思う。
その伊藤穣一氏が、「AI(人工知能)はもう古い。これからはEI(拡張知能)と言おうじゃないか」と言ったのは、あまりにも意義深いと思えてならない。
つまり、世界的規模で、AIという言葉が全くおかしくなってしまったので、新しい言葉を使い、新しい考え方を持とうじゃないかという意味だと思う。
そもそも、AI以前に、「知能」という言葉自体を、我々は恐ろしく大誤解していたし、大半の者が今もそうなのだ。

我々は学校で、「A君は試験で高い点を取るから頭が良い」「東大に合格する者は頭が良い」などと言う。
それは間違いではないが、あまりに小さな意味でのことなのだ。
アインシュタインは相対性理論を作ったので頭が良いと言うが、その良い頭とは、あのアインシュタインの小さな頭の中のことだろうか?
アインシュタインは、子供の時から、いろんな人に会い、いろんなものを見、いろんな本を読んでアイデアを得、数学者と協力して特殊、および、一般相対性理論を完成させた。
つまり、相対性理論を作ったのは集合知なのであり、アインシュタインもその集合知の中の1つに過ぎない。

知能とは、太古の昔から、広がっているものであり、1つの脳の中に収まるものではなかったのだ。
今流に言えば、知能とはネットワークである。
そして、インターネット時代には、それがあまりに明確になる。
昔は、フェイス・ツー・フェイスでの接触を通しての集合知で知能が存在していた。
しかし、今は、インターネットの中に、いろんな人やコンピューターやIoTがあって、それらが複雑に関係し合って知能が存在する。
つまり、昔と比べ、ネットワークや機械知能が加わって、人間だけだった集合知よりはるかに大きなものにしているのが、真のAIなのであるが、誰もAIをそのように考えないので、伊藤穣一氏は、それを再認識するために、これからはEIと言おうと提案したのだと思う。

AIが人間の仕事を奪う、AIが人間よりはるかに賢くなって人間を支配し、挙句、邪魔者として滅ぼしてしまう・・・・
そんな懸念を抱くのは、有名人で言えば、オックスフォード大の天才哲学者ニック・ボストロム、スーパー事業家イーロン・マスク、マイクロソフト創業者の大富豪ビル・ゲイツ、それに、人類最高の科学者の一人スティーブン・ホーキングらがいた。
それを笑い飛ばすのが、Facebookのマーク・ザッカーバーグやスタンフォード教授でGoogleのAI研究者のピーター・ノーヴィク、その他、沢山の人達だ。
天才発明家でAIの権威・・・というより、フューチャリストという言い方がぴったりなレイ・カーツワイルは、煽ってはいるような気がするが、悲観論者ではない。
しかし、上に挙げた人達ですら、知能を1つの脳、1ユニットのAIと考えているフシがある。
「ナウイスト」伊藤穣一氏も、ネットワークであるEI(その中には、人間も機械知能もいる)全体がおかしな方向に行けば、世界がディストピアになる可能性を認めている。
しかし、やはりそれはネットワークの問題であり、単体のAIが悪いのではない。
人間や機械知能を全て含めた、総体としての知性であるEIの問題なのである。
だから、他人との良い関係、人間と機械の良い関係を築くことが重要なのである。
とりあえず、私は、初音ミクさんやレイシアと仲良くするが(そこで止まるな!)、他人との関係についても考慮しよう(しろよ!)。









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