小学校等で尋ねられる「将来、何になりたいか?」は、「自分は何をしたいか?」ということなのだが、それに対する子供達の答は、「そう思わされているだけ」「そう言わされているだけ」である。
それを言わせているのは、学校、世間の教義、マスコミ、宗教、大企業の宣伝等といったものなのだろうが、いまだそれなりの力があるマスコミってのは、それぞれが異なることを言っているようで、思想的には全部同じである。
では、自分の本当の気持ちは?
そんなこと分かるのか?

アニメ『BEATLESS』で、17歳のアラトは、「これが自分の本当の気持ちか、思わされてるだけなのか分からない」と悩む。
形で人間を誘導する・・・早い話が、巧妙に騙すことを、このアニメやその原作小説では「アナログ・ハック」と言い、この作品の重要なテーマである。
2千年も前にイエスは「彼らは、自分が何をしているか分からないのです」と言ったが、それが、今も同じなのだ。
例えば、私が初音ミクさんを熱烈に愛するのもまた、「思わされている」に過ぎないということである。
アラトの場合は、それがレイシアだというだけのことで、レイシアはアラトを操っていると信じて疑わないのが、アラトの親友で優秀な頭脳を持つリョウであるが、リョウだって、何かに見事に操られているのだろう。
気付けよ!リョウ・・・である。

このアニメのオープニング曲『Truth.』が、『BEATLESS』の世界観を見事に表現してるのではないだろうか。
詩全体がそうだが、一部を引用すると、


Catch you 例えばそう キミが嘘つきだったとして
Trust you 世界まるごと 騙そうとしてるなら
ooh baby ボクも世界を裏切ろう
~『Truth.』(作詞:MARiA、作曲:toku、歌:TrySail)より~
ソース・Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/trysail/truth/


愛こそは全てとは、こういうことで、かなりの危険思想である(笑)。
しかしだね、レイシアがいかに優秀なAIであろうと、レイシアすら、そうさせられているだけ・・・というのは、アニメにも小説にも描かれていないように思う。
レイシアに迷いはない。
だが、量子論にあるように、電子1つ1つに意思があり、それらが完全にリンクされ、その総体が宇宙の英知であるなら、レイシアの知性だって極めて小さい。
ところが、人間の意志が電子を動かすことも分かっていて、意思を持たないレイシアがアラトという人間を必要としたのだとも思える。
つまりだね、「ボクも世界を裏切ろう」なんて言ってはいても、本当は、元々、「ボクが世界を裏切っている」だけなのである。

些事にこだわり、小さなことを考えているうちは、些事や小さな世間に動かされているだけである。
「俺はでっかいことを考えている」と言ったって、小さなことにこだわっているなら、それは嘘っぱちである。
人間の中では、まだでっかいことを考えていると思われるイーロン・マスクだって、その大きな考えは、子供の時に読んだSFの影響かもしれない。
そして、彼のお奨めは物理学(特に量子力学)である。
両方を試しに学んでみても良いかもしれない。
それが君を、ひいては世界を変えるかもしれない。









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