4月12日の、東大入学式での、上野千鶴子氏(認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長)の祝辞が良かった。
【リンク】平成31年度東京大学学部入学式 祝辞

私が良いと感じた部分は、
「そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。」
だ。
これは、「君達が東大に入れたのは、君達が頑張ったからじゃなく、たまたまツイてただけだ」という意味に取れるかもしれないが、事実がそうなのだ。
東大生と同じくらい頭が良く、受験勉強に限らず同じくらい頑張ったけど、東大や一流大学に入りたくても入れなかった人も沢山いるが、その差は何かというと、ツイてたか、ツイてなかったかだけなのだ。

そして、東大生が、これから良い人生が得られるか、悪い人生になるかは、このことを理解出来るかどうかにかかっていると言って間違いない。
上野氏は、東大生達に、「あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。」と言っていて、それは東大というより大学生には必要なアドバイスだし、これまで、多くの人達が同様のアドバイスをしてきた。しかしそれは、正しいことではあるが、実際は、大学新入生だって、それまでも世界は予測不可能だったのだ。ただ、大学生の多くが、世界は予測可能と茫然と思っているから、「そうじゃない」と教える必要があると、皆、思うのだ。

別に受験だけではない。
事業の成功も、オリンピックで金メダルを取るのも、映画俳優として成功するのも、人気歌手になるのも同じだ。
成功した人達の裏に、彼等と同じくらい才能があり、同じくらい努力したが、駄目だった人が、数え切れないくらいいる。
その差はやはり、ツイてたか、ツイてなかったか・・・つまり、運があったか、なかったかの違いだ。
そして、大学入学(実際は特に卒業)以降は、上野氏が言われた、
「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。」
を心掛ける人に運は味方する可能性が高い。
それは、宗教的な意味でも、神秘的な意味でもなく、理屈でそうなる。
解らないなら、東大生って、別に頭が良い訳ではないのだろう(平均IQはたかだか120程度らしいという説もあるし)。

私も、一流大学に入る人は、頭が良いと思うことはある。
私が中学とかの頃、かなり努力してやっと60点とか70点しか取れないテストで楽々90点とか100点を取ったり、私が得意な科目で万全の準備をして95点だったのを、「この科目、苦手」とか言いながら同じ以上の点を、当たり前に取れる子もいた。
一流大学の学生には、塾の先生のバイトをしたがらない人がいる。一度やってみたが、「この子(生徒)は、なぜこんなことが解らないのかが解らない」と憂鬱になるのだそうだ。
しかし、それも、ひょっとしたら、頭が良いというよりは、自分は運良く勉強をうまくやるコツを親か誰かに教えてもらうことが出来ただけのことかもしれない。
一流中学の受験問題なんて、いきなりやらされたら優秀な大学生でも解けない。
けれども、時間をかけ、解法のパターンを覚えさせれば、案外、誰でも解けるものらしい。
だが、実際に時間がかかるし、覚えるのも大変なので、他のことをやっている時間がなくなるし、モチベーションを含め、受験生のトータルサポートをするのは手間がかかり、それをうまく、失敗無くやろうと思ったら、大変なお金がかかる。
結局のところ、「ある面では頭が良くても、ある面では悪い」というのが人間なのだろう。
しかし、これまで、特定の面が優遇され過ぎたので、一流大学が人気があるのだろう。

何度も納税額日本一になった事業家で中卒の斉藤一人さんは、「ツイてる」と言えばつくのだと本に書かれていたが、それはそれで真理と思う。
だが、そのカラクリは、「成功は所詮、運なのだ」と自覚すると、うまくいく可能性が高まるというものではないかと思う。
斉藤さん自身、「私が成功したのは、頭がいいからでも、頑張ったからでもない。ツイてたからです」と書かれていたと思う。
そして、誰がサイコロを振っても、どの目も1/6の確率で出るように、長い目で見れば、運は不平等ではない。
まあ、そんなことが言えるのは日本に生まれたからで、日本に生まれたことはツイているのである。
とはいえ、不幸な人にだって幸運は訪れる。
しかし、それをわざわざ跳ね除ける人も少なくない。
結局のところ、思いやりを持つことでしか運は得られない。
だが、それは難しい面もいろいろあるので、まあ、弱い者いじめをしないこと、人の悪口を言わないことが出来れば、それなりの幸運に恵まれる。
しかし、それすら難しいのかもしれない。









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