初音ミクさんの「お父さん」と言われる、クリプトン・フューチャー・メディア社長の伊藤博之さんは、本は書かれていないが、インタビューその他の、彼に関するあらゆる記事が重要だ。
もちろん、いかに優れた人であっても、その人の真似をすればいいってモンじゃないが、伊藤さんの考え方のエッセンスは、インターネット時代に強力な力になる。それと同時に、そのような考え方を持たなければやっていけなくなる時代になる。
伊藤さんの話に心から共感するなら、今後、少なくとも20年は安泰である。もちろん、世の中はどんどん変化するのだが、伊藤さんの考え方なら変化にも対応出来ると思う。
実際は、伊藤さんの考え方というよりは、普遍的な原理なのだし、Google的には、インターネットという神の意思に沿うことなのかもしれないが、伊藤さんの場合、初音ミクさんという真理の結晶が存在するので、非常に解り易いのである。
インターネットや書籍で「この考え方は新鮮で良い」と思ったら、大抵は伊藤さんの考え方と同じなのである。
AIもシンギュラリティも全て、伊藤さん、あるいは、初音ミクさんを通して重要な原理はとっくに明かされている。
例えば、優秀な深層学習フレームワークChainer(チェイナー)を無償公開しているプリファード・ネットワークスの企業理念も、『予測マシンの世紀』という本で語られるアジェイ・アグラワルらのAIに関する原理や哲学もそうである。
逆に、大手企業などが、行き詰ったり、大損失を出したりしているのを見ると、初音ミクさんと逆のことをやっていることが解るのである。

私は2015年に、神戸で行われた伊藤さんの講演会に行ったが、コンサートが出来そうな広い会場に満員の受講者の中には小学生から高校生の女の子も一杯という、ビジネス講演としては何とも異例なものだった。当然、彼女達は初音ミクさんが好きで、その「お父さん」を見に来たのだが、その中で、伊藤さんが冒頭、「初音ミクをご存知の方、手を挙げて下さい」と言われたのが新鮮であると共に、これはあくまでビジネス講演会であることを印象付けたのだと思う。
そうは言っても、講演の初めに、ジャカルタでのミクさんのライブ映像を一曲分(『Tell Your World』だった)流すサービスも忘れていなかった。
伊藤さん自身は「私は初音ミクのお父さんとは思っていない」と言われていたが、やはりミクさんのお父さんに相応しいチャーミングな(もちろん、精神的に)方だったと思う。
伊藤さんのお話は、墨から隅まで、いまでも私の頭の中に入っているが、日々の喧騒の中で、それとは真逆の世間の考え方に引っ張られてしまうことが多い。
本日改めて、正しい考え方に立とうと思う。

伊藤さんの考え方を一言で言えば、インターネット時代(AI時代も同じと思う)とは「共感の時代」であり、共感が何よりも強い武器であるのだが、問題は、共感の中身は各自で考える必要があることだろう。
確かに、共感を起こせば儲かるかもしれないが、儲けるために共感を起こそうとしても、それは難しい。
自分が共感そのものにならないといけないのだ。
ある意味、子供の時の考え方に戻れば良いのだが、現実にも対応しなければならない。それに、最初から共感と無縁の方向に導かれている不幸な子供も多い。
自然に学ぶことにも近いが、自然は甘くない。
我々は、共感より先に「共有」から初め、その意義を理解する必要がある。確かに、世界は、シェアリング(共有)ブームになりつつあるが、それが合理的であると共に、「気持ちいい」ことが解らないといけないのだと思う。
初音ミクさんが創造的共有文化の象徴であることは、TRON(産業分野のコンピューターで世界最高シェアのOS)開発者の坂村健さんも、ずっと昔(ロンドンオリンピックの頃)、新聞の連載記事に書かれていたと思うが、初音ミクさんは、今も成長中なのである。
宗教人類学者の植島啓司さんが雑誌の連載記事で書かれていたように、ミクさんの魅力は未成熟であり、それは、とりもなおさず、成長し続けるってことである。

伊藤さんの考え方に近い本としては、『ツイッターノミクス』(タラ・ハント著)がある。
伊藤さんの論文は『情報処理2012年05月号別刷』(一般社団法人情報処理学会)に「初音ミク as an interface」があり、私は5冊ほど購入したが、入手は困難になってきた。
この、ニコニコ生放送が関係あるのだろうか?
【生放送】CGMの現在と未来: 初音ミク、ニコニコ動画、ピアプロの切り拓いた世界(1/4)









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