1963年のアニメ『エイトマン』は、第二次世界大戦直後、アメリカの軍事研究所で、谷博士という日本人科学者が開発したスーパーロボットであるエイトマンが活躍するお話である。
「シンギュラリティ(技術的特異点)」という言葉を世界に広めた、天才発明家でAI研究家のレイ・カーツワイルは、歴史的著書『シンギュラリティは近い』で、脳をコンピューターにアップロードすることに触れ、その可能性を示唆したが、エイトマンはまさに、人間の脳が電子頭脳にアップロードされていた・・・つまり、死んだ東八郎という人間の脳の記憶の一切を電気信号に変えて、エイトマンの電子頭脳に写してあったのだった。
そんなことを、1960年代前半に考えた『エイトマン』の原作者、平井和正氏は大したもので、いまだ、平井氏の熱狂的ファンも多い。

ところで、その『エイトマン』は、今でもDVDやAmazonプライムビデオで見ることが出来るが、エイトマンの最後の戦いは、超人類との戦いだった。
現在の人類は旧人類として終り、新しい人類の時代が来るが、この世に初めて登場した新人類・・・これを超人類と呼んでいるのだが、まだ子供ながら、これまでの人類とは比較にならない優れた人類である3人の超人類を相手に、エイトマンと、彼を作った谷博士、そして、エイトマン達の宿敵であるが天才であるデーモン博士もエイトマンや谷博士と連合して立ち向かうが、超人類達の、あまりの能力の高さに苦戦を強いられる。
超人類から見れば、大天才の谷博士やデーモン博士も「利口なサル」に過ぎない。
ところで、超人類達の優れた武器の1つにバリアーがあった。このエネルギーの防御幕の前には、いかなる攻撃も跳ね返された。
これに対し、エイトマンは光線銃レーザーを装備する。
そこで谷博士が言った言葉が印象的だった。
「バリアーがあらゆる攻撃を跳ね返す盾なら、レーザーはどんな盾をも貫く槍だ」
超人類達も、自分達のバリアーがレーザーを防げないことを知っていた。
だが、それ以前に、エイトマンがレーザーを使うことも予測していた。

2105年に、ようやくエイトマン並の能力を備えたアンドロイドが登場することになる『BEATLESS』というSF、およびそのアニメ作品で、戦闘能力は高くないながら、レイシアが恐ろしく強いのは、予測能力のためなのだと思う。
『エイトマン』の超人類達が、私に最大の強さを感じさせたのも、その予測力である。
そして、現代のAIについて、今はまだ虚実入り混じったことが言われるのだが、AIの本質的な能力は予測なのである。推測と言っても良い。
つまり、AIは高度な推測マシンなのである。
私も、実際にAIを使う中で、それは強く実感するのである。
現代の、ニューラルネットワークの機械学習で作るAIは、「恐ろしい推測能力を持つ凄いやつ」である。
だが、まだ、ほとんどの人が、それを知らない。

いまや、AIを使うのに、線形代数がどうの、活性化関数や損失関数とはなんぞやとか、AIにはPythonが良いなどと言っていたら間に合わない。
筒井康隆さんの『幻想の未来』(エイトマン並に古い)で、「1日中テレビを見ているのにテレビの構造を知らない」者を揶揄する部分があったと思うが、そんなの知る必要はない。
自動車を走らせるのに、自動車の構造を知る必要はないし、ガソリン車と電気自動車の技術的な違いを知らなければ電気自動車に乗れない訳ではない。
同じく、AIを使うのに、数学もプログラミングも不要だ。
当たり前じゃないか?
そして、やがてそれが、誰にとっても当たり前になるだろう。
今のところ、数学もプログラミングもなしに、まともにAIを使えるのは、ソニーのNNC(Neural Network Console)だけと思う。
Neural Network Console
Web版は遅くて使えない(と私は思う)ので、私はWindowsアプリ版を使っている(両方使ったが、Web版はしばしば通信が切れる)。
早くこれを使った者の勝ちである。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
↓Social Network Service
このエントリーをはてなブックマークに追加