大きな犯罪を犯し、生涯の大半を刑務所で過ごした者が、講演者として人気があることが多い。
犯罪者は講演で、特に若い人達や子供達に、「俺のようになるな」と言うが、それは口先だけなく本気で言っている熱意が伝わるのだろう。
一方、イチローやビル・ゲイツのような成功者が「どうすれば自分のようになれるか」といった話をしても、聴衆は、有名人を見て、その声を聴く楽しさはあっても、さほどのことはないのである。イチロー達だって、自分がどうして成功したかなんて解っていないのだ。
彼らに代わって言うなら、彼らは運が良かっただけである。

スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で行った講演が名講演と言われる訳は、誰も指摘しないが、ジョブズが運を呼ぶ方法を語ったからだ。
だから、あの講演は聴く価値があったのである。
もちろん、ジョブズだって、運を呼ぶ方法なんて、はっきり解っていた訳ではない。
水野南北のように、「食を慎めば必ず幸運に恵まれる」だの、斎藤一人さんのように「ツイてると言えばツクのです」と断言したりしない。
ただ、「信じるしかない」と言ったのであり、人間には何も解らないと言ったのだ。
実際にジョブズが言った話は、「人生は点と点をつなげることだ」(あらゆる活動、あらゆる現象は「点」である)、「今やっていること(点)が将来、どんな点につながるかは、後になってみないと解らない」、「しかし、僕達は信じるしかないんだ」ということである。
具体的には、ジョブズは大学を辞めたが、大学に居残って、純粋に興味があるカリグラフィーの講義を熱心に受けた(違法かもしれないが)。それが将来、何の役に立つかは解らなかったが、後に、マッキントッシュを作る時に大いに役立ったのである。カリグラフィーの勉強という「点」が、マッキントッシュを作るという「点」につながったのだ。

つまり、運とは、点と点がつながることである。
なら、まず、点を作らないといけないはずだ。
だが、作った点を、何かの点にむずびつけるのは、天か神か運命かカルマか解らないが、我々を超えた何かの計らいであり、とにかく、人間のやることではない。
ジョブズが純粋にカリグラフィーに興味を持ち、熱心に学んだように、イチローが純粋にバッティングに興味を持ち、熱心に練習したように、ビル・ゲイツがコンピュータープログラミングに興味を持ち、熱心にプログラミングに取り組んだように、純粋な心と熱意で作った点が、強い別の点に結び付くのだろう。
初音ミクさんの名曲『Tell Your World』(作詞・作曲・編曲:kz)は、まさに、それを歌っていて、しかも、点と点を結ぶ線は円になると言う。何とも素晴らしい。
livetune feat. 初音ミク 『Tell Your World』Music Video -YouTube-

犯罪者は、悪い点を作ったのだろうか?
そうとも言えるかもしれないが、むしろ、点を作ることを怠ったのだろう。
それで、どんな点とつながることも出来なかったのだ。
また、ひきこもりが孤独死したら、部屋の中には、アダルトDVDやアイドルのCDやポスター、あるいは、美少女フィギュアが、物凄い数あったという話がある。
彼らもまた、点を作ることを怠り、どんな点も作らず、船(これも点)にたどり着けなかった漂流者のように流されてしまったのだ。
ジョズブは、カリグラフィーというボートを作ったおかげで、起業、あるいは、マッキントッシュという船とつながったのだ。

成功者の本を読んだり、話を聴く時には、彼らがどんな点を作ったのかに注意すると良い。
しかし、彼らは、あまりそんなことを言わないものだ。
だから、とりあえず、スティーブ・ジョブズの、あの講演を知ると良いだろう。









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