私は小学生の時、学校で、「将来の夢」「なりたいもの」「欲しいもの」なんてものを聞かれると、「ややこしいことに」なった。
私の答は、「魔法使い」「魔法の杖」「宇宙をまるごと」などだからだ。
学校もそうだが、自己啓発書や自己開発プログラム、あるいは、自己開発セミナーでも、私のような「ややこしいことを言う人」は暗黙に拒絶される。
連中の望む答は、昔、何かのテレビCMで子供達が目をキラキラさせて言っていたように「サッカー選手」「みんなを感動させる歌手」でなくてはならないし、大人向けセミナーなどでは「10億円」「社長」「政治家」「ベストセラー作家」などでなくてはならないのだ。
なら、学校にも、セミナーにも用はない。バイバイ。

ジョセフ・マーフィーが著書の中で、女優になる目標を持っているという若い女性に、「子供の夢は卒業しなさい」とたしなめる話がある。
その女性は、ひょっとしたら、「女優として人々に夢や希望を与えたい」とか言ったかもしれない。
しかし、マーフィーが見抜いていたことは、おそらくこうだ。
その女性は、「女優になれたら心から満足し、しかも、それは続く」と思っているのだろうが、それが妄想に過ぎないということだ。
そんなもの、本物の女優ですら持っていないのだ。
しかも、女優になる資質に欠けるその女性が女優を目指す限り、不満を背負い続け、どんどん不幸になっていくのである。

家がお金持ちで、頭も良い子供が医者になる決意をすれば、それを達成する可能性は高い。
その子も、また、その子の親も、その目標が達成されれば、その子は幸福になる・・・つまり、満足が続くと思っているかもしれない。
だが、それは全くないのだ。
まして、経済的にも能力的にも医者になれる可能性の低い者は、医者を目指すなど、やめた方が良い。
医者になるべき者は、「勝手に医者になる」のである。

世俗の目標を達成しても、いつまでも続く満足を得ることは決してない。
だが、大して期待せず、あるいは、全く期待せずに何かを目指すと、案外面白いことになる。
私はよく、ExcelでVBAプログラミングをやることをお勧めしているが、それが出来たら、夢のようなことが待っているかというと、まあ、それはない(笑)。
そんなことを期待せずにVBAに取り組む者だけが、VBAをマスターして、面白いことになるのだ。

尚、いつまでも続く満足というものなら、今すぐにでも得られるというのが、この世界の「変なところ」である。
ただ、いつまでも続く満足をもたらしてくれる何かを求めている限り、それは得られない。
だから、どんな世界でも、目をキラキラさせている者ではなく、どことなくやる気がなさそうで、しかし、「わりと」真面目にやっている、けれども、サボりたがりが、案外に「本当に」成功するのである。
これを、『バガヴァッド・ギーター』では、「報酬を求めず、義務としてやれ」と言ったのだと思う。
あなたも、期待せずに淡々とやることだ。
実に、それが成功の秘訣なのである。









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