「喧嘩芸」骨法を編み出した格闘家の堀部正史さんは、日本人と西洋人の身体の違いに着目したという。
日本人と西洋人の身体の大きな違いは膝で、西洋人は伸びていて、日本人は曲がっている。
歩いている姿も、西洋人は膝が伸びているので、さっそうと腰から脚が出ていて、脚が長く見えて格好良いが、日本人は膝を曲げているので、歩幅が小さく、ちょこちょこしたアヒルのような歩き方になり勝ちだ。
実際、西洋では、「日本人の女の子は歩き方がアヒルのようで可愛い」と言うのだそうだ。
脚の長さの比率自体は、北欧あたりは日本人より少々長いようだが、アメリカ人と日本人では変わらないものらしい。
しかし、やはり、アメリカ人の方が脚が長く見えるのは、膝が伸びているからだろう。
これは、椅子で生活する西洋人と、床で正座や胡座で座る日本人という違いが根本だろう。
また、西洋人は狩猟民族が多いし、農耕をやるにしても、あまりしゃがむようなことをしないが、日本人は田植えや稲刈りでしゃがむ姿勢をすることが多い。
日本人は今でも、狭くて畳のある家に住み、ほぼ全ての家で玄関で靴を脱ぎ、洋式トイレが普及しても、和式トイレにそれほど抵抗はない。
しかし、それがそろそろ不自然になってはきていると思う。
日本人も、膝を伸ばすのが自然な身体になってきていると思う。
ただし、膝を伸ばし、脚を前に投げ出して椅子に座るのは、どう見ても頭が悪いか幼稚にしか見えないので、絶対にやめるように。
また、そんな座り方をすることで、頭が悪くなるのである(その気になれば、根拠も示せると思う)。

西洋のダンスも、膝が伸びている姿が圧倒的に多い。
一方、歌舞伎や狂言を見ると、とにかくよくしゃがむ。しゃがんでぴょんぴょん飛び跳ねるなどは、西洋の踊りには決して見られない。
歌舞伎や狂言は、しゃがむ姿が美しいのである。
あのようなことをやるには、普段から正座をしている必要があるような気がする。
IAさんの『SEE THE LIGHT』のダンスは、膝の伸びやかさが美しい。そして、膝を曲げない分、全身で動いているの分かるが、それが西洋流のダンスの特徴だろう。
【IA OFFICIAL】SEE THE LIGHTS feat. IA / ASY (MUSIC VIDEO) - YouTube -

私は、ずっと、腕立て伏せやスクワットを、膝や肘を深く曲げる形でやってきたが、故障に悩まされ続けた。
それで、どんどん膝や肘を曲げないようにしていったら、脚や腕が完全に健康になり、身体が軽くなった。
もう、我々の身体は西洋人と同じなのだ。
だから、それにあった運動をしなくてはならないのだと思う。
西洋では、スクワットはハーフスクワットが中心だし、以前、腕立て伏せチャンピオンの少年の腕立て伏せをテレビで見たが、腕を伸ばしたところから、少し曲げるだけだった。
日本では、スクワットも腕立て伏せも、あるいは、腹筋運動でも、深く曲げれば曲げるほど有り難いとされ、「もっとしっかり曲げろ」と叱責されたりもする。
私は、今では、腕立て伏せもスクワットも、数センチしか曲げないが、全身で動いていて、特にスクワットは非常に気持ちがよく、数千回でもやりたい気分になる。
長く悩まされてきた腕のしびれや腰痛が消え、ちょっと速足で歩いていたら当たり前に4段の階段なら飛び上がってしまうようになった。

いずれにしろ、全く運動をしないことに比べたら、スクワットは、自然に立った姿勢から、2~3センチでいいから曲げて伸ばすのなら、楽でしかも気持ち良いのだから、長く続けられると思う。そして、私の場合、最高の効果があったのだ。
ただ、これも日本的なものかもしれないが、相撲や剣道で行われる蹲踞(そんきょ)の姿勢は良いと思う。
足の親指が鍛えられて身体が不動になり、腰が引き締まり調整され、体幹も鍛えられる。
まさに、蹲踞の姿勢こそ、秘法中の秘法と思う。
ひょっとしたらだが、蹲踞の姿勢と腕振り運動さえしていれば、少なくとも、健康で身軽な身体が維持出来るかもしれない。









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