スポーツ選手でもない我々が、強い負荷をかける無理な・・・と言うより、不自然な運動をしてはならない。
いや、本当に賢いスポーツ選手は、やはり、そのような古い「キツい」トレーニングはしない。
特に普通の人は、軽い負荷の運動で良いが、数多く繰り返さないといけない。
そして、もう1つ大切なことが、「ショートストローク」であること、つまり、動きが小さいことが肝心なのだ。
体操競技で大きな動きをするのは、見栄えが良いと得点が高いという理由であり、健康に良いからやっているのではない。
多くの体操選手・・・特に上位になるほど身体はボロボロなのだと思う。
野球のバッティングでも極意は最短距離でバットを出すことだと言われる。
大振りするバッターは駄目に決まっているし、特に筋力が優れたバッターが、見栄えもする「フルスイング」でかなり打つこともあるが、そんな打者は安定性がなく、ごく若い時期を過ぎると身体を壊すのだ。
そして、超一流バッター(特に落合博満)は「フルスイングしてる」と自分で言ってはいても、動作はコンパクトなのである。
井川慶という、メジャーで失敗した見本のようなピッチャーがいたが、彼がメジャーで称賛されたピッチングをしたことがある。
登板予定がなく、先発ピッチャーが早々に故障でリタイアしたので、井川が、急きょ、事実上の先発となったのだが、準備をしていなかったので、身体を壊さないよう、クイックモーション(ランナーを背負った投手がコンパクトなモーションで投げるフォーム。当然、球威は落ちる)で投げたのだが、これが素晴らしいピッチングで、6回無失点の完璧な内容だった。井川は、普段の大きなモーションではなく、あのようなコンパクトなピッチングをやれば、良い成果を挙げたはずだ。

養老孟司さんの何かの本で見たが、日本人は長時間正座をするので、特に運動をしなくても、腹筋、背筋が鍛えられて、身体が強靭だったらしい。
それはおそらく本当だ。
そして、三浦雄一郎さんも言われていると思うが、最上の運動は歩くことである。
歩くのに、膝を深く曲げたり、ぴんと伸ばしたりせず、膝も足首も股関節も僅かしか動いていない、つまり、正しい歩行がショートストロークであるように、全ての正しい運動はショートストロークなのである。
ところで、正座というのは「止まっている」のではなく、微少に・・・1ミリ以下かもしれないが、動いているのである。
そんな究極の超ショートストロークの運動が、実は最高の運動で、日本人の身体を強くしていたのである。

よく、「1日わずか3分」だの「3日で即効」なんてキャッチフレーズの運動があるが、そんなの全部嘘である。
私なら、長時間、長期間必要とはっきり言うが、それは、楽で気持ちいい運動である。
「1日わずか3分」なんてのを宣伝文句にしている本や広告などには、お腹の出っ張ったおじさんが苦しそうに腹筋運動をする絵を載せ「こんな運動、無理!」などと書いている場合があるように思うが、それは極端というものだ。そんな腹筋運動、私だって絶対薦めない。
また、スクワットの良さを謳う本も多いが、見てみると、不自然で無理なスクワットばかりだ。
私のスクワットのストロークは数センチであるが、身体は引き締まり、強靭で、そして、どこにも痛みも故障もない健康な身体なのであるが、以前、大きな動きのスクワットや腕立て伏せをやっていた時は、慢性的な故障を抱えていたのである。

良い運動を1つご紹介しよう。
普通に立って、手を握り、両手同時に前に突き出し、素早く戻す動作を繰り返すのであるが、突き出した時、腕をあまり伸ばしてはならず、ショートストロークでやる。振幅は10センチ程度で良い。
決して全力を出さず、適度に素早く行うが、最初はややゆっくりで、だんだん速くしていく雰囲気でやる。
これをやると、お腹が震えるのに気付くと思う。
腕を出して引くごとに、姿勢を維持するために、腹筋、背筋が素早く反応して動くのである。
そして、身体のバランサーである仙骨が精妙に動くのであるが、仙骨にそのような働きをさせればさせるほど、仙骨は調子を上げていく。
優れたドイツの機械には、使えば使うほど動きが良くなるものがあるが、それに似た感じもする。
この運動を一回に数百回、無理のない力(速さ)で行う。
これは、脚が悪い人でも座って無理なく出来る。
腕振り運動は素晴らしいが、立てない人には難しいので、これを考え、実際に私が試して効果を確かめた。

今回は、ショートストローク・・・コンパクトな動きの大切さを主に書いたが、それさえ分かれば、自分で工夫出来ると思う。









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