昭和40年代のオカルトブーム、超能力ブームを作った中岡俊哉さんという人がいる。
同じく、超能力と、そして、UFO分野では、矢追純一さんという大物がいる。
二人とも、怪しい人と見られることも多いと思うが、二人とも大した凄い人達であることも確かだ。
私は、ごく若い頃、オカルトにハマッたが、ある時、突然、完全オカルト否定派になり、ジョージ・アダムスキーを含め、こういった怪しい人達を徹底否定していたのだが、なぜか、とても怪しい中岡さんの本は捨てずに沢山家に残っている。
ピラミッドパワー、ハンドパワー等の本だ。
そして今、『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』という、中岡さんの息子さんとお弟子さんが書いた、中岡さんの伝記ともいうべき本を読んでいるが、そこは身内が書いたものなので、どこまで信用して良いかという問題もあるだろうが、それでも、中岡さんが本当に凄い人であることは間違いないと思う。そうでなければ、200冊と言われる著作を持てたはずもないだろう。
この本を読んでると、何だか、空手家の大山倍達さんの伝記『大山倍達正伝』を思い出す。
若い時、戦争中に日本から中国に渡り中国人として生き、民族紛争に巻き込まれた中岡さんと、やはり、戦争中の若い時に韓国から日本に渡り、韓国の民族紛争の真っ只中で生きた大山さんといったように、反対なのだが、波乱万丈の人生を全力で生き抜いたところがよく似ている。
そんな境遇の二人だ。まともに、きれいに生きろという方が無理だが、その中でも、中岡さんは真面目にやっていた。
空手の腕を生かし、闇市や日本軍基地襲撃で大儲けし、いい暮らしをしていた大山さんと違い、真面目なことしか出来ない中岡さんは、作家として成功するまでは金に困っていたし、作家として売れたら売れたで過労で脳梗塞で倒れるが、仕事を干されることを恐れ、編集者には病気のことを一切言わずに激務を続けた。
いやいや、二人とも、これら程度のことは、ほんの一部で、本当に凄い人生なのである。

その中岡さんが書いた『守護霊占運学』という本を、今も持っている。
守護霊と言っても、丹波哲郎さんが言う、霊格の高いご先祖様の霊が背後霊として守ってくれているというのと違い、十二支によって決まる如来や菩薩のことで、例えば、ねずみ年であれば千手観音、羊、サルであれば大日如来、犬、イノシシであれば阿弥陀如来である。
いろいろなことが書かれているが、私は、自分の守護霊(守護仏)の真言を覚え、それを心の中で唱えることだけをやっていた。
私が、ひきこもりからセールスマンになるという、どう考えても無茶をやったが、その中で、この真言を唱えながらセールスをしていたことをよく覚えている。
そして、後で考えると、考えられない幸運に恵まれ、セールスで大儲けしたというのではなく、非常に良い思い出と経験を得ることが出来たのである。
セールスの方も、新人でありながら、全国のベテランを押しのけてセールスコンテストで優勝したこともあった。これも、特に私にはあり得ないことだった。
干支と守護仏(守護本尊)の関係については、
干支別 守護本尊
にあるし、真言については、それぞれの仏・菩薩をWikipediaで調べれば、「真言・陀羅尼」などとして書かれてると思う。

真言が、本当のところ、その仏や菩薩そのものとどれほど関係があるかは解らないが、全く無関係ということもないだろう。
また、干支と仏・菩薩の関係についても、実際のところははっきりしないが、一応、そのように思っておいても良いのではと思う。
そして、サンスクリット語の真言を唱えることは、心のトレーニング、心の腕振り運動のようなものとして、心を磨き、調整する効果はあると思う。
経験的には、幸運をもたらす力は非常に大きいように感じるのである。
もちろん、幸運をもらったら、それなりに良い心構えを持たねばならない・・・というよりは、自然、持つものではないかと思う。
少なくとも、感謝は感じるし、敬虔な気持ちにもなるが、それが大切なのであろうと思う。
良くないのは、善い人間になった気分になることだ。実際は、なかなか善い人間になどなれないのであるから。









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