似た主張をタイトルから感じる2冊の本を見つけた。

『考えたら負け 今すぐ行動できる堀江貴文150の金言』(堀江貴文著)
『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(藤由達藏著)

「善は急げ」ってやつだが、ことわざには反対のものが必ずあり、「慌てる乞食はもらいが少ない」とも言う。
「もらいが少ない」どころか、「慌てて、すってんてんに大損する」やつを沢山見た。
一方で、行動が遅過ぎる、どうしようもない人間も多いのだ。

「犬も歩けば棒に当る」と言うが、的外れなところを歩いたって仕方がない。
かといって、「歩かぬ犬は棒にも当らない」ことも確かなのである。
要は、頭が良かったり、経験があったりで、賢いやつは、速攻しようが、じっくり攻めようが勝つってことか?
その通りで、逆に言えば、馬鹿は、速効すれば即効で負け、じっくり攻めてもやっぱり負けるのである(救いようがない・・・)。
「正直者は馬鹿を見る」と言うが、本当は、「馬鹿な正直者」が馬鹿を見るだけで、賢い正直者は馬鹿な結末を避けるものだ。

我々が知りたいのは、「馬鹿が勝つ方法」だが、速効で勝つ賢い人は、「そんなもんねーよ」と、少なくとも心では思っているのである。
だが、あるかもしれない。
それは、『ラーマーヤナ』の最後に書かれてあり、稲盛和夫さんの座右の銘である言葉だ。
ラーマは魔王との戦いに勝利した時、自分の美しい妻であるシータをさらった魔王にすら、美しい伝統に則り、教えを乞うた(変態魔王はシータに手を出せなかったが)。
それは、
「私心があるならやってはならない。私心がなければすぐにやりなさい」
だ(魔王よ、アンタは私心丸出しでシータをさらったよな・・・)
稲盛和夫さんは、ビジネス上の難しい判断に迫られると、「私心ありかなきか」と問い、はっきり分かるまで動かないようだ。

だからと言って、私心だらけの我々が何もしちゃいけないって訳にはいかない。
そこで、『バガヴァッド・ギーター』で、至高者クリシュナが言ったように、「成果を期待せず、義務として働け」である。
・・・であるが、凡人はなかなか納得すまい。
だから凡人なのであり、慌てようが、ノロかろうが駄目なのである。
で、結局はこうなのだ。
「やる運命にあれば、やることは避けられない。やる運命になければ、いくらやろうと思っても出来ない」

だから、行き着く答は、やはりこうだ。
「神を信用しろ。だがラクダはつないでおけ」(スーフィーの格言)
「棚からボタモチ」とか言う。
そうだ、ボタモチが落ちて来ることは期待しろ。
だが、棚は用意しておくように。
無理せず、出来ることをすれば良い。
だから、IAさんの『Shooting Star』を聴けば良い。
「空を見上げ 身をまかせて 時を待とう」
である。
【IA OFFICIAL】Shooting Star / TeddyLoid feat.IA (MUSIC VIDEO) - YouTube -









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