自信と勇気はどちらが大切か?
これは、大人になってからの私の人生のテーマのようなものだった。
私にこの問題を提示したのは、超一流セールスマンで事業家であった夏目志郎さんの著書『セールスに勇気がわく本』の冒頭だった。
夏目さんは、ある冒険家が「自信と勇気、どちらが大切か?」と問われた時、「それは勇気に決まっています」と答える話を知って、「わが意を得たり」と思ったらしい。
夏目さんも、絶対に勇気の方が大切だと思っているのだった。
夏目さんは「セールスは最も勇気が必要な仕事だ」と書かれていたと思う。
当時、私も若いセールスマンであったので、それは強く同意する気持ちだった。
夏目さんは、チャプリンが言ったという「人生には、勇気と仕事があればいい」なんて言葉を引き、さらに、自分の考えの正しさを強調しようとする。
『水戸黄門』の有名な主題歌『ああ人生に涙あり』の中でも、「人生勇気が必要だ」と朗々と歌う。

田村直美さんの『WILD SENSATION』の中に、
「自信なんてない 多分誰もがそう 怖いくらい震え止まらない Oh yeah」
というところに、強く共感した覚えがある。
作詞作曲者でもある田村直美さんも、新人時代のステージがそうだったのかなあと勝手に想像したが、初めて何か重要なことをする時は、確かにそんな感じだろう。

つまり、自信というのは、勇気を奮い起こして突進し、そして成功した後に出来るのであり、まずは勇気ということなのだろう。
そんなこんなで、私も、「やっぱり勇気だ」と思い込もうとしていた。

だが、ちゃうと思う。
勇気なんてロクなもんじゃない(笑)。
好きな人に告白するのは、さも勇気を振り絞っているような感じだが、告白出来るってのは、その彼や彼女を自分のものにしたいという欲望が強いからだ。
告白出来ないってのは、その欲望が十分に強くないからだ。
引きこもりが外に出られない、働けないというのも、勇気がないというよりは、外に出たり、働いて得られるものに対する欲望が強くないからに過ぎない。
月に初めて降り立った男ニール・アームストロングは、何度も戦闘機で墜落しながら戦闘機に乗り続けた命知らずだったが、宇宙飛行士の最重要資質の1つが、まさに「命知らずであること」で、アームストロングは、それにまさに一致していた。
だが、アームストロングが勇敢だったのも確かだろうが、それよりも、スピード狂、飛行マニア、目立ちたがりというところが異常に大きかっただけなのだ。多分(笑)。

必要なのは、デザイア(強烈な欲望)である。
そして、それを得る自信があるから動くのである。
後は野となれ山となれ(笑)。

自信はありそうだけど、全然カッチョワルイってやつがいるだろう?
そんなやつってのは、大した欲望がなく、つまらんものやケチなものばかり欲しがっているのである。
「煙草くらい吸えるようになりたい」と言って、大事業家になった人がいる。
そう聞くと、「欲望は小さくていいんだ」と思ってしまったりする。
しかし、それは、その事業家の本音ではないか、もしくは、はた目には馬鹿に見えても、彼は煙草に対し、異常な欲望を持っていたのだ。

欲望を解放する鍵が自信なのだ。
自信とは自己信頼である。
自分を信じていなければ、大きな欲望を持てない。
そして、自信を得る方法は、「自信がある」という呪文を使うことだ。
人間は、心を支配出来ない。思うように自信を持つことなんて出来ない。勇気なんかいくら奮っても、自信になんかにならない。
だが、人間は言葉を支配出来る。そして、言葉が心を支配する。
「自信がある」という言葉を、感情を込めず、だが、丁寧に、心の中で、出来るだけ多くいつでも唱えることだ。
結果、

かっこいいこも かわいいこも 君のもの
~『ありふれたせかいせいふく』(作詞・作曲・編曲:ピノキオP。唄:初音ミク)より~

である。









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