成功法則の本としては最も古いものながら、いまだ出版され続けているロングセラーの1つが、クラウド・ブリステルの『信念の魔術』だ。
ところで、この本の著者のブリステルは、お金が大好きらしい。
それで、紙があると、それに無意識に、アメリカドルのマークである「$」を書き続けるほどであるという。
そして、本には書かれていないが、それほどであれば、そんな癖が出来る前に、心の中で、「ドル、ドル、ドル、・・・・」、あるいは、「マネー、マネー、マネー、・・・」、あるいは、「ウェルス(富)、ウェルス、ウェルス、・・・」とつぶやき続けていたはずなのだ。
そして、彼は、刑事からジャーナリスト、そして、啓蒙家へと転身し、富を築き、名誉も得たのだ。

ブリステルのように、好きなものに正直に生きるのが良い方法なのである。
ただし、お金が好きな人は沢山いるのに、それを多く得られる人は少ない理由は、ブリステルのように、熱情的にならずに、「富、富、富、・・・」とつぶやき続ける者が滅多にいないからだ。
お金が欲しくて、積極的に求める人は、荒海や大風のように感情的に「金、金、金、・・・金が欲しい!」と思っているだろうし、お金が好きなのに、それを得ることに消極的な人というのは、「駄目だ、駄目だ、俺は駄目だ・・・」と頭の中でつぶやいているのである。
自分が、どんな言葉をつぶやいているかは、ほとんど分からない。
しかし、脳科学が解明したところによれば、人は、頭の中で、毎分何百もの言葉をつぶやいていて、そのほとんどが否定的な言葉だ。
それなら、まずは意識的に肯定的な言葉をつぶやけば良いのだが、それを続けることは難しい。
けれども、自分の好きなものを現す言葉で、しかも、シンプルであれば、それは可能だ。
他の人達が皆死んでいくような過酷な状況で生き残ったような人達は、皆、頭の中で肯定的な言葉をつぶやいていたことは、科学的調査でも分かっているらしい。
前にも述べたが、サメがうようよいるような海を漂流するということを5回も体験し、常にただ1人生き残った男は、陸に上がって酒を飲むことを考え続けたらしいが、そんな場合でも、言葉で、「酒、酒、酒、・・・」とつぶやかない限り、考え続けられるものではない。そして、そんな苦しい状況のために、熱情が冷えながらも、淡々と、「酒、酒、酒、・・・」とつぶやいたのだと思う。

だが、欲望を太らせてしまうような楽な状況だと、酒、お金、あるいは、美女といったものを欲すると、ついつい、熱情的になる。
しかし、ブリステルは、平時でも、おだやかに、「金、金、金、・・・」とつぶやいたから、稀な成功を収めたのだ。
このように、心静かに、好きなものの名をつぶやくことが、本当の瞑想なのである。
そして、瞑想の効果を上げるには、その時につぶやく言葉は、常に同じでなければならない。
でないと、瞑想の習慣を続けることが出来ない。
人生を価値あるものにして幸福になるためには、瞑想が必要だと言う者は多いし、ケーキの種類ほどの多くの瞑想のやり方があるが、それを、さも難しいことのように言う者も少なくないだろう。
だが、瞑想なんて、本やセミナーで教えないといけないほど難しいものでも、習得するために多額のお金を払わないといけないものでも絶対にない。
ただ、ブリステルのように、「金、金、金、・・・」と、あるいは、不死身の男のように、「酒、酒、酒、・・・」と、「淡々と」つぶやけば良いのである。
それらしい言い方をすれば、好きなものの名こそが、最上のマントラなのである。
そして、そのマントラをうまく使うコツは「感情を込めず、淡々と繰り返す」である。









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