今は、「この紋所が目に入らぬか!」という言葉が何のことか分からない人も多いと思うが、かつては日本人で知らない人はいなかったくらい有名なセリフだった。
一応、簡単に説明すると、テレビ時代劇『水戸黄門』で、ほとんどの時代劇の超定番であるラストの景気の良い音楽と共に行われる数分の乱闘シーンの後、水戸の御老公様が、
「格さん、助さん(助さん、格さんかもしれない)、もういいでしょう」
と言うと、「ははっ」とばかりに格さん、助さんが、「静まれえ!静まれえ!」と偉そうな声を発した後、
「この紋所が目に入らぬか!」
と、徳川家家紋の三つ葉葵が描かれた印籠(タバコ箱サイズの容器)をかざした後、おごそかに、
「御老公の御前である。一同、頭が高い!控えよ!!」
と一喝すると、悪人達も恐れ入って土下座をするという、日本国民が週一度、溜飲が下がり、すっきり元気になる場面(笑)があった。

「この紋所が目に入らぬか!」のセリフと共に、誰もが知っていたのが、この『水戸黄門』のオープニングソング『ああ人生に涙あり』だった。
歴代の助さん、格さん役の俳優が歌うので、それほど上手くはないのだろうが、なかなか味があって愛好されたと思う。
そして、あらためて聴くと、なかなかの名曲であり、「人生これだけ知ってりゃ大丈夫」と言える日本人の精神的支柱ではないかと思う・・・まあ、自分でも大袈裟に言っているとは分かっている(笑)。
「後から来たのに追い越され 泣くのがいやなら さあ歩け」
子供の時ですから、これが、人生をマラソンか旅に喩えてるのだと感じ、何かを感じるのだと思う。
いやあ、日本の繁栄はこの歌のおかげであると言える(半分、冗談で言っているが、やっぱり半分、そうなのではと感じる)。

「泣くのがいやなら さあ歩け」
今の日本人は、あまり好きな言い方ではないと思う。
「歩かなくたって泣かないように、誰かが取り計らってくれる」と思っている人が多いかもしれない。
しかし、絶対、そんな計らいは誰もしてくれない。
ひきこもりが歩かずにいたら、一億年(あるいは永遠に)、泣き続けなければならないのである。
誰も、それを回避出来るようになど、決して、決して、してはくれない。
それは、神様だろうが、イエス様だろうが、阿弥陀様であろうがである。
だが、状況は悪くない。
「歩けばいいんでしょ!歩けば!」
である。
今に集中して、ただ歩けば良い。
それは、今も昔も変わらない。
『ああ人生に涙あり』を聴くと、「俺も歩こう」って気になるのは・・・ちょっと小市民的ではあるが、日本の良いところであると思う。









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