人間は見た目が全てである。
いや、これは私の信念と言うのではなく、何となく、そう感じていたのだが、改めて自問するなら、おそらく正しいと思ったことだ。
「全て」では言い過ぎとすれば、99.9999%と言って良いかもしれない(笑)。
人は見かけが全て・・・否定する人も多いだろうが、否定する人ほど、内心では肯定しているものだと思う。

「私は、あなたにオーナーになって欲しい」
「嫌よ。私にオーナーになって欲しければ、可愛くなって出直しなさい」
これは、アニメの『BEATLESS』で、アンドロイドのサトゥルヌスと、17歳の富豪エリカ・バロウズの会話であるが、エリカを非難する気にはなれないのである。
小説の方では、確か、エリカもサトゥルヌスを「磨けば少しはマシに」と思ったのだったような気がする。
そもそも、アラトがレイシアのオーナーになったのだって、レイシアがきれいだったからだし、アラトがレイシアを信じたのも、可愛い女の子を疑うのは格好悪いと思ったからだと、小説の方にはちゃんと書いてある。

人は見かけは全てということに対する反論は、主に、美醜のほとんどは生まれつきのものであるという事実に基くのだろう。
また、不幸にして、事故や病気で美しさを失う人もいる。
そして、自分が醜いと認めつつ大成功した、テキサスの大富豪ロス・ペローのような人もいる。
いや、ペローは十分美しい。主に、服とか、家とか、所有する自動車とか、それと特に家具が(笑)。
いや、彼は、若い時より、歳を取ってから、偏差値的に随分良くなったと思う。
だが、彼は全力を尽くしながらも大統領になれなかった。
そのあたりは、トランプのようでなければ駄目だったのだ。
ヒラリーの敗因は、単純に美しくなかったからだ。元は美人だったかもしれないが、年齢と心の醜さが勝ってしまった。
そもそも、あまりに心が美しいと大統領・・・と言うか、高位の政治家にはなれないが、少しはマシでなければならないのだ。

聞くところによると、北島三郎さんは若い時、実力はあるのに顔が悪いから、なかなか歌手になれなかったという話があるが、実際、あれ以上悪かったら、本当に歌手になれなかった。
そして、彼だって、歌を磨くと共に、容姿も磨いたはずなのだ。

自分が死んだ後、どんな人だったと言われたいか?
本音で言えば、「きれいな人だった」だろう。

今は、若くない女性でも、容姿を磨いている人が多い。
主に、経済的に余裕のある人だろうがね。
でも、後ろから見れば、若い女性のようだが、前に回るとゲンメツしてしまうことが多い。
運動してないので、顔が引き締まっていないのだし、歳を取れば、心が顔に現れてしまうものだ。
そして、特に男に多く、また特に、中年過ぎの人に多いが、生まれつきも大したことはないにしても、怠惰のせいで、あまりに醜い人が少なくない。
そんな者は、世界を悪いものにしているのである。
人間、少々歳を取っても、毎日鍛えていれば、それなりに美しくいられる。
加えて、心を磨けば、本当に美しくなる。
『レ・ミゼラブル』に登場する、敬愛すべきミリエル司教の10歳下の妹、バティスティーヌ嬢は若い時ですら美しくなかったが、歳を取ると不思議な美しさをまとったのは心が高貴になったからである。

本宮ひろ志さんの『俺の空』という漫画で、主人公の安田一平が、女子少年院で、収監されている女子学生達に、「心の美しい女になれ」みたいなことを言った時、野蛮な番長格の、実に醜い女に、
「生まれつき醜い者はどうするんだ?お前はアタシと結婚出来るか?お前が結婚してくれるなら、アタシだって心の綺麗な女になってやる」
と言われ、敗北を認めてうな垂れるといった場面があった。
しかし、あの女番長だって、トレーニングし、心を磨けば、見違えるほど美しくなれる。怠惰と欲望のため、それをしなかったのが悪かっただけだ。
そりゃ、彼女も、子供の時、可愛い子と比べられて屈辱と悲しみを味わったに違いないが、人間の意志や努力の力を舐めてはいけないのである。

そんな訳で、建前は捨て、美しくなるために、身体を鍛え、心を磨くことを始めよう。
そうすれば、個々の人生も、そして、世界も良いものになる。
昔、ブリジストンのCMでショーン・コネリーが言っていたものだ。
「美しいか、美しくないか、それが行動の基準だ」
行動じゃない。見かけだ。彼だって、禿げてからも美しかったし、禿げてから一層良くなったという声も少なくない。
だが、美しい行動は心と身体を磨き、見かけを美しくするのである。









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