「そうなりたければ、既にそうなっているように振舞え」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。
ところが、我々は、小さい時から、「何も持たないかのように振舞え」と言われ続けてきたのだ。

私が最近、熱心に読んでるSF『BEATLESS』で、大会社の令嬢で14歳ながら、賢く美しく品格ある紫織(しおり)が、17歳のアラトにこう言う。
「アラトさんは、今、“持てる者”なんですよ。それにふさわしい立ち居振る舞いを、一つくらいは覚えてらして。持てる者にとって資産を使わないことは、本当はパスを宣言するという大きな賭けなのですよ」
「兄と比べられて自信をなくしていると、父に諭されたものですわ。お前に、何も持たないかのように振る舞えと言う者を疑いなさいって。勝負のテーブルにつかず、資産を死蔵していてもらいたい者は常にいて、お前を誘導しているんだって」

夢のような人物として振舞う必要はないが、既に持っている資産を持ってないかのように振舞ってはならないということだろう。
ノーマン・ヴィンセント・ピールの『積極的考え方の力』の中で、失敗し、「何もかも失ってしまった」という50歳の男性に対し、ピールは、改めて資産チェックをし、「家族、奥さん、健康、アメリカに住んでいる・・・いっぱい資産があるじゃないですか」と言う。
イエスは、神の子として振舞え・・・つまり、万能の神は、あなたをこの上なく心使っているのは確かな事実なので、そのように振舞えと言い、ジョセフ・マーフィーも、そのことを強調し、「神は、あなたを可愛い息子、娘と思っていると自覚しなさい」と述べている。
フローレンス・スコーヴェル・シンやラルフ・ワルド・エマーソンは、王の息子、娘、公爵のように振舞え、実際、その通りなのだからと著書に書いている。
ある有名な聖者は、「時間も空間も超えた者として振舞え」と言ったらしい。

ヒンズースクワットを毎日200回やり、「ヒンズースクワットを毎日200回やっている者」として振舞うと(口で言うのではなく振舞うのだ)、雰囲気が出てくる。
イチローだって、毎日、熱心に練習している者として振舞っているだけだと思う。
毎日念仏を唱えて、「毎日念仏を唱えている者」として振舞えば、やっぱり違うものだ。
それには、毎日、何かをすることだ。
初音ミクさんの夫として振舞うのは良いが、それに相応しいことをしていなければならない。
そしてあなたは、事実として、無限の力を持つ潜在意識のパートナーなのだから、そのように振舞わなければならない。









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