物質主義か精神主義かに関わらず、「夢はでっかく」と言う人は多いが、言われて困ると思う人もいるだろう。
年寄りじみているわけではないが、別に大望はないし、だいたい、人間、立って半畳寝て一畳と言うし、賢い人は、小欲知足って言ってるじゃない・・・といった感じだ。

「夢はでっかく」と言う場合、いつも、肝心なことが抜けている。
それは、夢自体は、そんなに重要でないってことだ。
どんな立派な人の夢も、与太者のロクデナシ、あるいは、ひきこもりやまるで駄目男の夢も、「絵に描いた餅」であることに違いはない。
でっかい夢と言うなら、分かり易いもので言えば、大統領や総理大臣はしんどそうだからなる気はないにしても、まあ、100億円とか・・・
あるいは、ゲーテやピカソは馬鹿だから本当にやってたが(笑)、70歳も過ぎて十代の恋人を欲しがるとか・・・
ゲーテの『ファウスト』で、ファウスト博士は何歳かは知らないが老人のようだし、彼が激しく恋した乙女グレートヒュンも何歳かは分からないが、「15にはなっている」という程度だったしね。

じゃあ、目標は100億円か、若くて可憐な乙女か、若くてイケメンの彼氏といったものとしたとしても、それはどうでも良いのだ。
肝心なことは、どうやってそれを得るかのプランがあるかだ。
ノープランで叶うはずがない。
ただ、物質主義者なら、100億円が目標なら、起業したり、超一流で超有名なスポーツ選手や俳優になったりを考え、千里の道も一歩からで、出来ることから始めるものだ。
行き詰まりはいずれ訪れるが、挫折するよりも、熱意がなくなって、最初からそれが本当の目標でなかったことが分かるかもしれない。
精神主義者・・・という訳ではないが、物質主義一辺倒でないなら、「どうやって」に対する答として、「イメージして」と言ったりして、物質主義者に笑われることもあるが、あながち間違いではない。
そもそも、イメージングも、案外、物質的だ。
どういうことかというと、AI(人工知能)だって、CPU(セントラル・プロセシング・ユニット:中央処理装置)で考えるよりGPU(グラフィック・プロセシング・ユニット)で考える方が効率が良いように、人間だって、計算脳で考えるより、イメージ脳で考える方が効率が良い。
現在、世界で最も重要な事業家の一人であるイーロン・マスクは、本当に「脳のイメージ処理領域を使って考えている」と言っているし、人類史上最高の天才の一人ニコラ・テスラも同じようなことを言っていた。
イメージで考えれば、物質的なプランやアイデアも出てくる。
ただし、イメージで考えたって、やっぱり、「それが本当の目標ではなかった」ことが分かることだってある。
しかし、良い目標なら、現実的な「どうやって」も思いつくので、それを実行していけば良い。
そして、具体的なことをやるにあたっては、昨日も書いたが、「やればいいんでしょう!やれば!」の精神でいけば間違いない。
それで夢が叶わない訳がない。

現代人の問題は想像力に欠けることだ。
受験勉強みたいなせせこましいことばかりやったり、貧弱で固定化したイメージしか持てないアダルト映像が氾濫しているからね。
だから、良い映画を観たり、小説を読んだりして想像力を育てなければならない。
もちろん、素晴らしいアニメも良いばかりか、むしろ、優れたアニメは想像力のために、普通の映画より良いかもしれないし、漫画が小説に優ることもあるだろう。
しかし、やはり、小説も漫画も映画もアニメも、良いものを沢山観ることである。
詩や音楽も想像力を育てる。
初音ミクさんの歌の作者は、とても精神的に深い人が多いが、それは、ミクさんの声や姿が、人間の想像力を高めるからだ。
そんなミクさんの歌を聴き、ライブに行ったり、ライブの映像を観ることは、とても良いことと思う。

夢はそれほど重要なものではないのだから、どんな夢でも持ってみることだ。
そこから本当の夢に導かれることもあるだろう。









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