私が子供の時、鼻呼吸の威力を感じた出来事があるが、皆さんも、同じようなことがあったのではないかと思う。
特に男の子の場合、猛烈に走った後、近くに好きな女の子がいたら、見栄を張って、全然平気なフリを装ったことがないだろうか?
私は何度もあるが(笑)、平気なフリとは、息切れしていないフリであり、それは、涼しい顔をして、鼻で静かに呼吸することである。
すると、不思議なことに、本当に、肺や心臓が楽になるのである。
これは、科学的に確かなことらしく、息が苦しいからといって、口から大量の空気を吸い込むと、体内の二酸化炭素が少なくなることから、赤血球中のヘモグロビンが保持している酸素を臓器や筋肉に供給し難くなるが、呼吸を抑えることで体内の二酸化炭素が多くなると、ヘモグロビンは酸素を必要とするところに大量に供給出来、身体は急速に回復するのである。
特に走っている時が顕著であるが、どんなスポーツでも、動いている時に口で呼吸すると疲れが増すことは常識であるが、鼻で呼吸するよう指導されることは、ほとんどない。
最近は、取っ組み合いの喧嘩を滅多に見ないが、あれも、「俺は余裕があるぞ」という雰囲気を見せるために、平然とした顔で静かに鼻呼吸をしている方が勝ってしまうのである。

私は6年以上、毎日、肉体トレーニングを欠かしていないが、特に最近は、トレーニングが楽しくて仕方がない。
その原因は2つである。
1つは、トレーニング中、鼻で静かな呼吸をすることに注意し、それを確実に実行することで疲れなくなったからである。
疲れずに身体を動かすことは、大変に気持ちが良く、愉快である。

もう1つは、最近、『プリズナートレーニング』という本を読み始めたからである(この本をご紹介下さった、かつまたさんに感謝します。ありがとう!)。
まだ30%程度しか読んでおらず、実際のトレーニングのやり方まで行っていないに関わらず、物凄くやる気を出させてもらえているのである。
この本は、人生の大半を監獄で過ごした男が、監獄で他の囚人達の暴力から身を守るために、囚人の中にいたスーパートレーニー(鍛錬者)に最高の鍛錬法を教わって自分の身体を超人に鍛え上げ、彼のトレーニングを見ていた、やはりスーパーマンであった看守の薦めで、そのトレーニング法を我々に教えるために、彼が書いたものである。
私は、オリンピック選手やプロレスラーが書いたトレーニングの本は沢山読んだが、監獄の囚人が書いたと言うのがとても良い。
昔の囚人である彼は、当然、トレーニング施設も、トレーニング器具も与えられなかったばかりか、監獄の・・・それも、狭い独房に閉じ込められることも度々だったが、そんな場所でも、黙々とトレーニングを続けたのである。

私は、初音ミクさんと巡音ルカさんのデュエット曲『ワールズエンド・ダンスホール』のある部分を聴いて、涙を流さずにいられない。
それは、


ホップ・ステップで踊ろうか
世界の隅っこでワン・ツー
ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで
~『ワールズエンド・ダンスホール』(作詞・作曲・編曲:wowaka(現実逃避P)、歌唱:初音ミク&巡音ルカ)より~


のところで、この「世界の隅っこ」が地雷であった。
世の中には、隅っこしか居場所が与えられない人間がいるものである。
『プリズナートレーニング』を書いた囚人が、まさに、そんな運命を生きている私のお仲間という訳だ。
本の序盤で、そんな彼が、強くなりたいという強烈な想いを綴っているのを読むと、その気持ちが伝染し、嫌でもやる気が出るのである。

一流のプロスポーツ選手達の多くは、引退したら、普通の人よりずっと不健康になる。
美食、大食の癖は残っているのに、運動しなくなるからだ。
彼らにとって、トレーニングは金と名誉のためのものであるから、引退したら、モチベーションも消えてしまう。
しかし、鍛錬そのものが人生の目的であるプリズナートレーニー(囚人鍛錬者)は違う。
鍛えること、強くなることが自分の存在意義であるのだから、死ぬまで熱心にトレーニングし、老人になっても凄まじく強い。
そんな者の言葉を読むと、トレーニングは良いものだと、極々(ごくごく)感じるのである。









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