欠点が大きければ大きいほど成功する。
ガンジーも信じない程、偏執狂的な不安症を持つチャーチルが、ヒトラーを絶対に信用せずに(他の政治家は概ねヒトラーを評価した)叩き潰したように。
色キチガイで博打好きなニコロ・パガニーニが、ヴァイオリンの演奏は悪魔的に上手かったように。
彼らは、それらの欠点がなければ、今に伝えられるような偉大な人物にはなっていない。
こういった人物の例は、いつの時代にも沢山いる。
そして、傑出した人物というのは、確実に、並外れた欠陥を持っているものだと断言する。
一頃、アインシュタインは、「唯一の健康的な偉人」と言われたが、なんのなんの、ほんのわずか伝わっている負の逸話すら「ぱない(並ではない)」ものである。

最近、ハリウッドの大物監督が、俳優へのセクハラ行為を暴露され追放されたが、彼はもっとうまくやれなかったのかなと思う。
日本の総理の最大の恥さらしとされるある元首相は、60も過ぎていたと思うが、21歳位の愛人がいたのがバレて社会的に死んだが、彼の唯一の失敗は、愛人に支払う金をケチったことだった(誰だって若い愛人くらい欲しいさ)。
その愛人の女性は、「お金じゃありません。誠意が欲しかった」と言ったらしいが、誰かが実に的確なことを言っていた。
「金のことを男の誠意と言うのだ」
と。
あのハリウッドの変態監督も、しっかり金を払っていれば、これほど早くジ・エンドになることもなかったろうに。
彼は、普通の人なら出来る自制が出来ない欠陥人間であったから成功したのだと思う。だから、それは成功した金でうまくやるべきだったのだ。

まあ、多少「盛って」(次の広辞苑に追加される新語。「おおげさにする」の意味)述べたが、要は、人間は欠陥で大成功するのである。
美点の方は、ますますAIに敵わなくなるが、人間の偏執的、変態的欠陥には、優秀なAIも全く歯が立たない。
よく、「これからAIに奪われる職業」なんてことが話題になるが、AIに取って代わられるのは、職種で決まるのではない。
どんな高度な仕事もAIに奪われる一方、レンガ積みの仕事すらAIに勝ち続ける人も必ずいる。
度を超えた変態的なレンガ積み職人であればね。









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