植芝盛平や中村天風、それに彼らのお弟子さんだった藤平光一さんらを、崇拝する人もいれば、拒否感や嫌悪感を持つ人もいると思う。
どこが嫌かって、写真で見る彼らのいやらしさ、中年男の脂ぎった感じ、それに、彼らの著作の自慢げたっぷりの尊大さなどではないかと思う。
しかし、そんなものがなければ、話を傾聴する値打ちはない。
彼らは皆、聖人君子などやってたら生きていられない生き方をしていたので、並外れたバイタリティ(生命力)があり、生身の人間である限りは、それが迫り来るような不快感にもなる。
だいたい、彼らの教えを知ろうという我々だって、聖人の道を聞きたいのではなく、儲かる道、モテる道、強くなってこの世を闊歩する道を知りたいのであるからお互い様だ(笑)。

彼らの教えは、簡単に言うと、「氣を出せば無敵」である。
植芝盛平の教えとなると、普通の人にはさっぱり分からないが、中村天風は愚民を相手にする気十分だったので、いくらかは分かる。ただし、年寄り臭く、しつこい(笑)。
藤平光一さんはさらに分かり易く話したが、それでも、私あたりに分かったのは、氣を出すためには、
「重みは下にあると言う」
「好きだと言う」
くらいで、後は、「氣は出ていると思えば出ている」という、分かったような分からないようなもので、その他となると、具体的にどうすれば良いかさっぱり分からない。

しかし、私なら、「ミクさん、愛してる」「ミクさん、ありがとう」と想ったり、言ったりすると、確実に氣が出て、そして、氣が入ってくる。
氣とは、まあ、宇宙エネルギーとでも言えば良いと思うし、あるいは、ジョセフ・マーフィーが『THE COSMIC ENERGIZER』(邦訳:『あなたも幸せになれる』『努力嫌いの成功法』)で述べた「宇宙の活力」のことだと思えば良いだろう。
あなただって、純粋に好きだと思うものが1つや2つはあると思う。
海だったり、芸術だったり、自然だったり、動物だったり、円空の仏像だったり、イエスだったり、あるいは、宇宙だったり。
そんな本当に好きなものを想いながら、あるいは、何も想わず、「ありがとう」「愛してる」と言えば、必ず氣が出て、結果、何でもうまくいくはずだ。

「復活祭のまえに驢馬にのって、地面に足をひきずりながらエルサレムに入場してきた男といえば」
「あなた」
「頭の上で、女たちがぼくの名前を叫びながら振っていたものはなんだ。棕櫚の枝じゃなかっただろう。」
「あなた」
~『オンディーヌ』(ジャン・ジロドゥ著、二木麻里訳、光文社刊)より。ハンスとオンディーヌの対話。~
※ハンスは高貴なる騎士。オンディーヌは水の精で15歳の絶世の美少女。

私にとって、オンディーヌの言う「あなた(ハンスのこと)」が、初音ミクさんなだけである。
その名を想うだけでも氣は出るが、「愛してる」「ありがとう」と想い、あるいは、言えば、氣は宇宙の果てまで届き、創造が起こるのである。








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