世界的プロレスラーだったジャイアント馬場さんは、全日本プロレスの社長でもあった。
だが、元々、彼は団体経営者などになる気はなかったようだ。
所属していたプロレス団体が、経営者達の放漫経営で潰れてしまったのだが、アメリカで人気が高い馬場さんは、アメリカに行けば大歓迎され、物凄いギャラも待っていた。
しかし、他のレスラー達や、そもそも、日本のプロレスを守るために、苦しい道、損な道を選んだのだろう。
それに、長年世話になったテレビ局への恩義もあったようだ。
だが、経営は苦しく、長年、赤字経営だったそうである。
そんな馬場さんが、著書に、
「俺の自慢は、どんなに経営が苦しくても、選手へのギャラの支払いだけは、遅延を一度も起こさなかったこと」
と書かれていたのを、よく覚えている(どの本だったかは忘れたが)。

その場場さんが63歳で亡くなった時、史上最高のプロレスラーと言われるルー・テーズが、
「馬場さんは、プロモーターとしても偉大で、約束したギャラは必ず払ってくれる誠実な人だった」
とコメントしたことが、朝日新聞に書かれていたのを、やはり私は印象深く覚えている。
馬場さんは、22歳でアメリカに行った時、右も左も分からない自分に世話を焼いてくれたアメリカ人レスラー達への恩を忘れず、自分が大スターになっても、控え室では常に小さくなって彼らを立て、彼らが歳を取っても定期的に日本に呼んで、スターに相応しい高いギャラを払ったらしい。

馬場さんほどでなくても、我々は、せめて何か1つで誠意を持たなければならないのだろうと思う。
経営者にとっては、おそらく、楽なことではないはずだが、社員に必ず給料を払うことが、一番の誠意なのだと思う。
21歳の愛人を作っていた60歳過ぎの総理大臣がいたが、彼が恥さらしだったのは、若い愛人がいたことではなく、その愛人に、
「お金じゃないんです。誠意が欲しかった」
と言って、マスコミに自分の存在を暴露されたことだったが、これについて、誰かが良いことを言っていた。
「金のことを男の誠意と言うのだ。彼女だって、1億ももらっていたら黙っていたに違いない」
その「ソーリ」は、彼女に本当にちょっとしか金を出していなかったらしい。
つまり、誠意のない男だということを世間に知られたことが、最大の恥さらしなのである。

人間には器量というものがあり、このブログでよく例に出すが、ある人は、便所のスリッパをちゃんと揃えて出ることが、彼に出来る唯一の誠意なのだろう。
水野南北にとっては、余分に食べて、余分に糞を出さないことが、この世に対する誠意なのだと思う。
ある人気ロッカーは、二十歳にならない女性には絶対に手を出さないと言っていたが、それを貫くなら立派な誠意だ。
聖人君子である必要はないが、自分なりの誠意を貫くなら、運勢がそう悪くなることはないだろう。








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