インターネットによって、これまで、社会と没交渉だった孤独な人が個人的に社会と関わることが出来るようになった。
それで分かったことがある。
それは、「人間のほとんどの問題は、人に好かれないこと」だ。

「生きるのが辛い」「人生が苦しい」「悪い星の下に生まれた」
こういった類の苦しみを訴える者の、ほとんど唯一の原因は、人に好かれないことだ。
しかし、本人(生きるのが苦しい人)にとって、こう指摘されることは、あまりに「痛い」ことだろう。

ビートルズの『エリナー・リグビー』に登場する、誰にも相手にされない老婆エリナー・リグビーや、誰も説教を聴きに来ないマッケンジー神父の問題もただ1つ、「人に好かれないこと」なのであることは明らかだ。
彼等が、少しでも人に好かれるなら、あれほど惨めになったりはしない。
この歌の作者ポール・マッカトニーは(ジョン・レノンが多少、歌詞に手を入れたらしいが)、エリナーらを「孤独な人」と呼ぶが、孤独な人とは、人に好かれない人とイコールだ。

ジャイアント馬場さんは、「全てのモメゴトは嫉妬から起こる」と言ったが、モメゴトすら起こせない孤独な人がいるのだ。
モメゴトが起こせるなら立派なものだよ。

もし、学校にまともな先生がいるなら、「こいつ、このままでは誰にも好かれない」と思う子供がいれば、なんとかしてやらないといけない。
そのままでは、その子は一生不幸なのだから。
だが、教師は、そんなことしてる余裕はないらしい。

『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回あたりで、碇ゲンドウが、「私は自分が愛されるなんて信じていなかった」と言うが、愛かどうかはともかく、案外に好かれてはいたさ。
綾波レイにはもちろんとして、シンジにだって。
それよりも、視聴者にね(笑)。
全く、羨ましい限りだ。


ハロ 昔のアニメにそんなのいたっけな
ハワユ 羨ましいな 皆に愛されて
~『ハロ/ハワユ』(作詞・作曲・編曲:ナノウ。歌:初音ミク)より~


初音ミクさんが、孤独なOL(?)を演じるこの歌が、まさに、辛い、嫌な人生を生きるしかない人間の状態を表している。
【初音ミクSoft】 ハロ/ハワユ 【オリジナル】 - YouTube -

さて、どうすれば人に好かれるかだが、それは人類最大の難問だ。
せいぜい、人気者を観察して原因を解明するしかないが、孤独な人にとっては、その原因は「反吐が出る」ようなもので、だから、その人は孤独なのだがね。
私が昨年9月、超満員の幕張メッセ国際展示場9番ホールで見た、初音ミクさんの愛されっぷりは半端じゃなかった。
それは、アメリカでもカナダでもメキシコでも中国でも台湾でも、それに、インドネシアでもそうだ。
なぜミクさんが愛されるのかというと、可愛いから・・・だけでなく、彼女は運命を生きているからだ。
曲の作者が意図した通りに忠実に歌う。それが彼女の運命だ。
そして、その運命を淡々と生きている。
『荘子』の中に、アイタイダという、天下一の醜男ながら、男にも女にもモテまくる男がいる。
彼が、まさに自分の運命を生きていたのだろう。
自分の運命でなければ、宰相の地位を押し付けられても、黙って消えてしまった。
孔子(の口を借りて荘子がなのだが)が言っていたが、アイタイダは生まれながらの本性のまま生きている。それはつまり、運命を受け入れて生きているってことだ。









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