女子専用のBBSらしいが、「ガールズちゃんねる」というものがあり、その中の、
『本当にただ生きてるだけな状態の人専用のトピ』
を読み耽ってしまった。
「本当にただ生きているだけ」
「息してるだけで精一杯」

コリン・ウィルソンは、そんな人達にパワーを与えたくて、いろいろ書いたのだろうが、果たして成果があったかどうかは分からない(彼は2013年に亡くなった)。
私も、志は同じだ。
そのガールズちゃんねるの方達は、良ければこちらに来て欲しいものだ。

初音ミクさんの『ハロ/ハワユ』が、まさにそんな歌だ。


幸せだろうと 不幸せだろうと 平等に残酷に 朝日は昇る
生きていくだけで精一杯の私にこれ以上 何を望むというの
~『ハロ/ハワユ』(作詞・作曲・編曲:ナノウ。歌:初音ミク)より~


この少し後の「人生にタイムカードがあるなら 終わりの時間は何時なんだろう」という歌詞が切ない。
会社が辛いと、今日の就業時間が早く終わらないかと待ちわびるが、この子は、人生が辛いので、早く終わらないかと思っているのだろうか?

こんな人がやはり多いのだろう。
だから、飯田史彦さんの『生きがいの創造』なんて本が売れたのだ。

しかし、『涼宮ハルヒの憂鬱』で、無力感にとり憑かれた涼宮ハルヒが、
「面白いことは待っていてもやってこない。私は待っているだけの女じゃないってことを世界に訴えよう」
と決心したのが、小学6年生から中学1年生くらいの頃だった。
生き甲斐なんてのも、待っていてもやってこない。

上の『ハロ/ハワユ』では、
「その手を離したのは誰ですか 気が付いてますか 」
が、憂鬱の原因だということだろうか?

人間が欲しいのは、全身を炎が駆け巡る感覚。
情熱、衝動、感動、トキメキ。
wktk(ワクテカ)という、「ワクワクテカテカ」を略した言葉があるらしく、これは、期待に胸を膨らませ、興奮している状態だ(興奮で血流が良くなり肌がテカテカしている)。
これも待ちの状態なのだが、「根拠ある待ち」だ。大いに期待を持っている幸せな状態に違いない。

では、どうすればwktkになれるのか?
それは、拍子抜けするかもしれないが、「面白いことが起こることを願うこと」なのだ。
笑ったかな?
経営者セミナーで、松下幸之助さんに、ある経営者が、「どうすれば会社に余裕が出来るのか?」と訊いた時、幸之助さんが「余裕が欲しいと願うこと」と言ったら、そのセミナーの受講者達は皆、笑ったそうだ。
その中で、稲盛和夫さんだけが「そうか」と気付いたという話を読んだことがある(中島孝志さんの『波動経営』)。
西尾維新さんの『業物語』で、「委員長の中の委員長」羽川翼も、「都合のいい展開を予想するんです」と言ったが、これも、「願うこと」なんだと思う。
願わなくちゃ、始まらない。
始まってもいない人が多過ぎる。
後は神様にまかせてもいいけれど、電話1本くらいはするものだ。ちょっと出かけたりくらいはするものだ。
「神を信頼しろ。だが駱駝はつないでおけ」(スーフィーの格言)
である。








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