私の職場に、とんでもなく駄目な男がいる。
30歳もとおに過ぎている派遣の雑用係で、私は、このブログでは「まるで駄目男君」と呼んでいる。
出来れば、姿も見たくない男であるが、一方で、非常に有り難い存在でもある。
その理由はこうである。
誰も、成功者にはなかなかなれないが、まるで駄目男君なら、すぐになれる。
あなたも私も、一寸先はまるで駄目男、明日はまるで駄目男・・・の可能性があり、それは低くはない。
そして、まるで駄目男にならずに済む方法、まるで駄目男と真逆になる方法・・・を、まるで駄目男君を見ていて、嫌と言うほど分かったから、彼は有益だし、有り難いのである。
ただ、残念なのが、まるで駄目男と反対になる方法をまるで駄目男君に教えても、彼は決してそれをしないことである。
西尾維新さんの『物語シリーズ』(『化物語』シリーズとも言う)に登場する羽川翼が「委員長の中の委員長」「生まれながらの委員長」なら、まるで駄目男君は「まるで駄目男の中のまるで駄目男」「生まれながらのまるで駄目男」だ。
まるで駄目男君と同じようにすれば、我々はすんなりとまるで駄目男になれるが、もし、羽川翼をよく見ることが出来、彼女と同じようにすれば、羽川翼になれるだろう。

まるで駄目男君は、なぜ、まるで駄目男なのだろう?
第一に、座り方がまるで駄目だからである。
第二に、表情がまるで駄目だからである。
後もあるが、この2つが根本である。
一応言っておくと、第三以降は「話し方」「歩き方」「呼吸の仕方」・・・早い話が全部がまるで駄目なのであるが、最初の2つを改善すれば、後は自動的に良くなる。

私は、仕事がプログラマー(世間的にはシステムエンジニア)で、沢山の会社を見る機会がある。
まるで駄目男君を見てからだとよく分かるが、どの会社でも、偉くなる人と、そうでない人の違いは、座り方だけである。
能力がなかろうと、性格が悪かろうと、上の地位にいる人は、座り方が「上の地位の人のもの」だ。
それだけではない。
若々しい人は若々しい座り方をしているし、病弱な人は病弱な人の座り方をしている。
女子力が高い女性は女子力が高い座り方をしているのだ。例外なく。
きっと、給料が高い人は給料が高い座り方をしているはずだ。
座り方と表情の、どっちが先かはよく分からないが、多分、互いに影響するのだろう。
「態度」「振る舞い」の方が目立つかもしれないが、やはり、優れた態度、優れた振る舞いをもたらすのは、優れた座り方、優れた表情である。
常に、油断なく、自分の座り方、表情を見張り、自分がなりたいと望む人間の座り方、表情をしなければならない。
また、この2つに着目すれば、人を見抜くことが出来るのである。









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