凡人と天才の違いはあれども、凡人の能力だって、普通に考えられているよりはるかに高い。
逆に、天才だって、うまく能力を発揮出来なければ、大したことは出来ない。
その鍵は、無意識とどれだけ親しめるかであり、右脳の力が発揮出来るかである。
天才的な精神科医ミルトン・エリクソンは、トランス(変性意識状態)に入ることで、無意識の力が発揮されると述べているが、普通の人が深いトランスに入ることは難しい。
ただ、どういう訳か、容易にトランスに入ることが出来る人も時々いるが、そんな人達は、何かのきっかけで、自分に合ったやり方を見つけた幸運な人だろう。

トランスに入るためによく使われる方法が、「緊張した後に弛緩する」だ。
トランスの深さを問わなければ、誰でも確実に、それでトランスに入れる。
下手な人も、少し練習すれば出来る。
トランスというのは、それほど、あるいは、全く自覚出来ないこともある。
しかし、慣れれば、やはり分かるようになる。
やり方はいろいろあるが、自分に合ったものを見つけることだ。
小さな点をじっと見つめて(視神経が緊張する)、ぱっとそれを止める。見つめる時間は、何度もやって、やはり自分に合った長さを見つけることだ。
見つめるものも、白い紙に書かれた黒い点とか、壁の小さなしみのようなもの、水晶などの透明な石(宝石等)、いろいろなもので試すと良いが、感情を動かされないものが良いだろう。
小さい方が良いとは限らない。
コリン・ウィルソンなどは、電車の窓から見える風景に意識を集中したり、車のエンジン音に集中し、そして、緊張を解くと、かなりのトランスに入れたようだ。
もっとも彼は、19歳の時、「さあ、今から青酸カリを口に入れて死ぬぞ」という究極の緊張状態から、「やっぱりやめた」という、急降下とも言える弛緩を体験したことが大きかった。
ロシアンルーレットも、カチリと音がした後に、極めて深いトランスに入れる可能性もあるが、いずれも、下手したら死ぬし、緊張が強過ぎて、精神が崩壊する危険も高い。

最も良いのは、緊張を伴う仕事が成功した時の解放感を利用することだろう。
一流の人間の間で軍記が人気があるのは、軍記の中にはそんな場面が多く、自分もそれに近いことを体験しているので深い共感を感じるからだ。

科学者であれば、難しい問題を考え続けて、長い緊張状態にいた後、何かのきっかけで不意に緊張が解けた時に深いトランス状態に入り、無意識の扉が開かれ、左右の脳が同調し、素晴らしいアイディアが閃くということがあるのだろう。
武術の達人同士の決闘では、お互い構えあって緊張し、それが長く続いた後、不意に息が合った時に、両者が深いトランスに入ることがある。
そんな時は、もう戦う必要はない。両者の技量の差が、戦わずして明らかになるからだ。

緊張した後弛緩するという方法を書いた本は多いし、それを指導する人もいくらでもいるが、皆、特定のやり方を押し付け過ぎる。
だが、所詮、自分のやり方は自分で見つけるしかないのである。









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