超一流と言わなくても、プロスポーツ選手や社長、ミュージシャン、俳優、科学者・・・なんてものになれる人は、生まれつきの才能を持った人間で、まあ、天才と言って良いだろう。
そのような優れた才能を持たない平凡な人間は、ごく若いうちは、自分にも才能があると思うかもしれないが、やがて、「身の丈」を知るようになり、平凡に甘んじて、それなりに幸せに生きる。
しかし、特別な才能なんかないのに、抜きん出た人間になることを、いつまでも目指し、もうどうしようもない歳になって絶望する可哀想な人がいたりする。
例えば、「俺がサラリーマンをやっているのは、作家で成功するまでの仮の姿。いつかは日本中の注目を集める大作家になる」と思い、吹聴もするような「いい歳」の人間が時々いる。しかし、30代も後半、そして、いくら何でも40代になって芽が出なければ、自分に才能がないと理解すればよさそうなのに、そうでない哀れで滑稽な人がいるんだなあ。
誰かから聴いた話だが、ある男性が30歳目前にもなって、まだ、「プロサッカー選手になる」なんて言ってがんばっていたらしいが、その歳で、アマチュアの中ですら注目を集めければ、才能がないとしか言えないのだが、なぜかそれを認めない馬鹿なのだろう。

自己啓発セミナーなどで、受講者に大きな目標を書かせて、それを「絶対達成するぞ」なんて言わせる不気味なことが行われ、そんなものに金を払って参加する残念な人達が大勢いるようだ。
「アンタに社長なんて無理でっせ」、「その顔で俳優?やめとけ。頭も悪いし」としか言えない人達に、「年商100億の会社の社長になる」だの「年収一億」だの「映画に主演」だの、大馬鹿を言わせるのである。

競争に勝ち、他人を蹴落とすためには力が要るが、才能がなければ力は得られない。
そして、ほとんどの人間には才能がない。
ドストエフスキーとまでは言わなくても谷川流になりたいと言っても、谷川さんは、とんでもない才能の持ち主だ。

初音ミクさんのおかげで、これまでの世界では日の目を見る可能性がなかったPさん達がもてはやされていて、「音楽は実は誰でも作れるのです」とか、「誰もがクリエイター」なんてことを言う人や企業(Googleか・・・)がいるが、人気の出る初音ミクさんの曲を作れるような人、注目されるミクさんのイラストを描けるような人というのは、やはり限られた天才なのだ。
才能がなければ、いくら努力したって駄目なのである。

学校や会社で、周囲に馴染めず、友達がいないからって、天才である訳では全然ない。
むしろ、そんなタイプの人の大半は普通以下なのかもしれない。
嗚呼、哀れ・・・

「天才の行動パターンを真似れば天才になれることが分かりました」なんて大ボケを聴いたことがある。NLPか何かだっけ・・・
それで凡人から天才になれたやつは1人もいないのにね。
「いや、実例がある」なんて言っても、その実例は、やっぱり生まれつきの天才だったのだ。

上のような「不都合な真実」は、家庭や学校でちゃんと教えてあげれば良いのだが、むしろ、その魔逆が行われている。
「夢はでっかく」、「叶わない夢はない」・・・なんてね。
本当に天才なら、いくら「お前は凡人だ。大したことは出来ない」と言われたところで、ちゃんと力を発揮して羽ばたくものだ。
「埋もれた天才」なんて「可哀想な話」があるが、埋もれるなら、埋もれる程度のものだった訳だ。
才能あるPさん達は、今の世界では天才でも、やはり、初音ミクさんやインターネットがなかった時代なら「本当に凡人」だったのだ。

「俺は特別だ。烏合の衆に埋もれたくない。凡人どもは汚らわしい」
なんて言うのを「中二病」って言うのじゃなかったっけ?
以前、ネットの何かの記事で、「生涯、中二病でいる」なんて有名人の話があったが、やっぱりその人は有名人になれる天才なのだ。
普通の人が、いい歳こいて中二病やってたら、ただの迷惑な人、馬鹿な人、恥ずかしい人だ。

で、ここまで言って、やっと凡人の本当の幸せを語れるのである。
まあ、「天才」のこの曲を聴いて、身の程を知れば良いと思う。
PinocchioP - SLoWMoTIoN feat.Hatsune Miku /ピノキオピー - すろぉもぉしょん
ヒントを言えば、「大きな存在」から見れば、人類の天才も平凡な人間も大差ないってことだ。
だったら、その「大きな存在」に頼れば良いのである。ただ、その頼り方を間違える人が多いのがちょっと難だ。









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