昨年の9月、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2016」に行った時以来の大感動を、昨日感じた。
人類最高の言葉が何か分かったのだから当然だ。

その言葉は、ギリシャの首都アテネから西北に122kmの距離のデルポイにあるアポロン神殿の入り口に書かれている。
「グノーティ・セアウトン」
一般には、「汝自身を知れ」と訳されるが、「身の程を知れ」と言って間違いない。
そうだ、「身の程を知れ」こそが、人類最高の言葉であり、もし、アダムスキーの話が本当であれば、宇宙人達は、この言葉が宇宙最高であることを認めてくれるはずだ。

この言葉は、古代ギリシャの7賢人の言葉であるとか、天からの教訓であるとか言われているが、全くそれに相応しい。
そして、徳川家康が最も大切にしていた言葉でもある。
私は、以前から、この言葉の重要性を何となく感じてはいたが、その恐るべき重要性に気付いたのは、ビートたけし(北野武)さんが『全思考』という本に、その意味を分かり易く書いてくれていたからだ。

たけしさんのその本に書かれているが、昔の日本の下町では、子供が「医者になりたい」と言ったら、親は、「お前には無理だ」と決め付けた。
その理由は、「お前は馬鹿だから」「うちは貧乏だから」で、大抵何でも、この2つの言葉でカタがついた。
今でも全く通用するはずだが、そうでないのは、我々が身の程を知らないからだ。
「やれば出来る」「叶わない夢はない」「子供は無限の可能性を持つ」なんていう大嘘がまかり通っているから、誰も身の程を知らなくなったのだ。
「オリンピックで金メダルを取りたい」
「サッカー選手になってセリエAのチームに入りたい」
「ノーベル賞を取りたい」
子供が、こんな大馬鹿を言っても肯定される世の中だから、みんな不幸なのだ。
そんな子供には、「お前には無理だ」と言ってやり、その理由は、「お前は馬鹿だから」「うちは貧乏だから」と言えば良いのである。
99%以上の人間はそうなのだから。

あなたは、金持ちでも成功者でも偉人でもないだろう。
将来も、そうはならない。
なぜなら、馬鹿だからだ。
私は、ITを仕事にしていても、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグのようには絶対にならない。
その理由は、やる気がないからでも、運がないからでもない。
単に馬鹿だからだ。
なんて分かり易いのだろう!

まるで駄目男(私の職場にいる、30歳過ぎの派遣社員で人生の落伍者)が、なぜ駄目なのかもはっきり分かったので、私は昨日、喜んで、駄目男に教えてやった。
「おい、駄目男!お前がなぜ駄目なのかやっと分かった。お前は、どうして駄目なのか分かるか?」
「それは・・・いろいろありますけどね」
「違う!そうではない!お前が駄目な理由はたった1つだ」
私がこう言うと、駄目男は少し驚いていた。
私は自身たっぷりに言った。
「お前は身の程知らずだからだ。お前は『将来、高尚な仕事がしたい』と言ってただろ?それが恐ろしい身の程知らずなのだ。お前が高尚な仕事をするより、クジラが空を飛ぶ方がはるかに簡単なんだ」
駄目男は激しく落ち込んだ。
こんな当たり前のことで落ち込む駄目男の身の程知らず振りは救い難い。
「駄目男、お前の親は優しいだろう?」
と尋ねたら、駄目男は肯定した。
そうだ。駄目男が駄目な元凶は、彼の身の程知らずのおめでたいオツムを作った親なのだろう。

ドクター=ファンクビート 夢を見た
誰もが幸せになるコドモ騙しの妄想SHOW
誰もが不幸なのだ その巫山戯たディストピアの中では
~『ドクター=ファンクビート』(作詞・作曲・編曲:yanyannya。歌:KAITO)より~

ドクター=ファンクビートって、まさにビートたけしさんだ。
彼は事故に遭って、顔を作り変えないといけないくらいぐちゃぐちゃに破壊されたことで悟ったのかもしれない。
ただ、ビートたけしさんは、若い時、鮨(すし)屋のカウンターで鮨を食うことは、自分には一生無理だと思っていたらしい。
彼の母親は偉かった。
そんなふうに、彼に身の程を教えたのだ。
基礎はあったのである。彼は幸福だ。
彼は、事故で入院している時、腹が減ったので鮨の出前を頼んだのだが、食べようとしたら、激痛で失神したらしい。顔は全部固定されていたのだ。
それで、改めて、自分は鮨を食えるような人間でないことを思い出したのだ・・・と私は勝手に思った。

真理を悟ることは本当に愉快だ。
私は馬鹿だ。
それだけ分かれば良い。それで全て解決するのだから。
そして、これは念仏とぴったり合う。それはまた話そう。









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