セリーヌ・ディオンは、トランプの大統領就任式への出演要請を断ったらしい。
アメリカ大統領就任式で国歌を斉唱する栄誉を拒否したのだが、それは彼女の信念のためであるので、尊重されるべきであり、非難はもちろん、賞賛も一切不要である。
しかし、ディオンの拒絶はトランプに何の痛手にもならなかったばかりか、最高の結果をもたらした。
大物歌手達がこぞってトランプの頼みを撥ね付けた中で、あのジャッキー・エヴァンコが歌ってくれたのだから。
ディオンが放った矢はディオンに返ったかのようだ。
ディオンは当然にして偉大な歌手だ。
しかし、エヴァンコは16歳にして、ディオンをはるかに超えている。
それを我々に明晰に意識させる結果になったのだ。
5年前、幼い少女だった時、エヴァンコは、サラ・ブライトマンと同じステージに立って、全く互角に歌った。
そして、全盛期のディオンの代名詞である『MY HEART WILL GO ON』を、14歳のエヴァンコが歌った時、ディオンの時には決してなかったことが起こった。
聴衆の心が消え、無になってしまったのだ。
エヴァンコは、単に歌がうまいとか、美しい少女であるとかいった言葉では、言い表せない存在だ。
歌っている時の彼女に自我はなく、曲そのものが歌っている。
それは、彼女が、自分がどう歌いたいかではなく、曲がどう歌って欲しいのかを感じることが、ますます出来るようになってきたからだ。

2018年には、初音ミクさんが、ディオンの故郷フランスで大規模なライブをするだろう。
歌とは何か、ミクさんがフランスの人々に示すだろう。
曲の意思を忠実に再現するのが、真の歌い手であり、演奏者なのである。

予想通り、エヴァンコのCDは軒並み売り切れだが、すぐに増産してくれることだろうと思う。









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