「思い込みは大切だ」と言われたら、あなたも、少しは同意するのではないだろうか?
いわゆる「出来る人」には、これを全面的に肯定する人が多いと思う。
しかし、確かに、思い込むことでうまくいく人もいれば、思い込んではいるのだが、ただ「おかしな人」「困った人」「危ない人」という人もいる。
その違いは何かというと、ストーリー(物語)を持っているかどうかだ。

スティーブ・ジョブズって人は、経営理念なんて持ってなかったが、ストーリーを持っていたのだ。
彼は有名なスピーチで、「今やっていることが未来につながると信じるしかないんだ」と言っていたが、どうやればつながるかは言わなかった。多分、自分がやったことに気が付かなかったのだろう。
ストーリーを作ることで、沢山の点がつながり、線になり、円になるのだ。
このあたりは、初音ミクさんの世界的に有名な歌『Tell Your World』にある通りだが、そもそも、「Tell Your World(君の世界を教えて)」っていうのは、「君のストーリーを語って」ということだ。
初音ミクさんが、レディー・ガガの全米ツアーコンサートのオープニングで歌っていた『Story Rider』では、「私達はストーリーライター。全ては自分で作るの」と、ミクさんが美しく歌ってくれている。

著名な心理学者の河合隼雄さんも、物語を持つことは、生きる上で最も重要なことだと、よく言っておられたと思う。
河合さんの、どれかの著書に書かれていたが、ある小学生の女の子が、人間は死んだら月に行くと信じていたが、それは妄想とかではなく、「自分が死んだら、おばあちゃんなど、好きな人に、また月で会える」というストーリーを持っているのである。河合さんは、そんな子は強いのだと言う。

仏教の『無量寿経』という経典には、極楽浄土に行く方法が書かれている。
作り話ではあるが、恐るべき作り話だ。
頭の良い僧達が、この経典の解釈書を書いたが、それは、根本の経典を、その時代や文化に合ったストーリーに脚色したってことだ。
中国の道綽や善導の解釈を元に、日本の大天才僧であった法然が優れたストーリーである『選択本願念仏集』を作り、それを元に、さらに、弟子の親鸞が親しみ易いストーリーを、プロ向けには『教行信証』を、一般向けには、沢山の和讃にして見せたが、そのエッセンスは『歎異抄』に現れている。
さすがに、彼らのストーリーを、そのまま使うには時代が違い過ぎるし、そもそも、ストーリーは自分で作るものだ。
彼らの素晴らしいストーリーを生かして、自分のストーリーを自分で作れば良い。
そのために、分かり易い、法然の『選択本願念仏集』や親鸞の(正確には弟子の唯円が書いた)『歎異抄』を読めば、自分向きの物語を作ることが出来るだろう。

聖書だって、そのまま信じたり、宗教者の解釈をマジで受け入れたら馬鹿を見る。
ジョセフ・マーフィーなんて人は、明らかに、聖書を基に自分でストーリーを作り、それが良かったので、自分や多くの人を幸せにした。しかし、ストーリーが合わなかった人は、ちょっと拙いことになった。
マーフィーのストーリーをそのまま受け入れるのではなく、それを基に、大胆に自分だけのストーリーを作るのだ。
ミクさんが、『Tell Your World』で、「教えてよ 君だけの世界」と歌っていたように、そして、『Story Rider』で、

writing page after page
I found you so bright
(1ページ書いていくごとに、君が輝いていく)

と歌ったように、自分で自分の物語を作っていくのである。

















↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
↓Social Network Service
このエントリーをはてなブックマークに追加