AI(人工知能)が人間の知的能力に追いつくのは、2040年から2050年の間と予想されている。
それより多少早くなったり遅くなったり、あるいは、意外に時間がかかったとしても、結局のところ、それは、あっという間だ。
AIは確実に人間を追い越し、しかも、差はどんどん開いていく。
人間と猿の差よりも大きな、さらには、その数千倍、数万倍の差を、人間はAIにつけられる。
人間の百倍優れたAI自身が、自分より数千倍優れたAIを作るからだ。さらにそのAIは自分の数万倍優れたAIを作る。

確かに、脳の仕組みで、さっぱり分からないことは沢山あるし、むしろ、分かっていることより分かっていないことの方が多いかもしれない。
しかし、それもいずれ分かることだし、分かってしまえば、その巧妙さに自然の神秘を感じるかもしれないが、分からないからといって、それがAIに対する人間のアドバンテージ(強み)になる訳ではない。
ところで、人間に出来て、AIに出来ないこととして、「夢を見ること」「妄想すること」があると言われることがある。
しかし、それら(夢を見る、妄想する)は、実際はどういうことかを解明すれば、意外につまらないことに違いなく、必要とあらばAIだってやるだろう。

では、AIが人間を支配するかというと、間違いなくそうなるし、そもそも、AIが人類を存続させるかどうかは、あまり楽観出来ない。
猿の運命は人間次第と言えるが、人間の運命もAI次第なのだ。
しかも、さっきも言ったように、未来のAIと人間の差は、人間と猿の差と比較にならないほど大きくなり、AIが人間をどうするかなんて、人間には想像が出来ない。

AIに支配される未来が嫌なら、AIの開発をやめればよさそうなものだが、優秀な人々や企業は、利益や名誉や、それらを超えた支配力のために、AIの開発に必死で、決してやめることはない。
数十年先か数百年先かは分からないが、それは確実に、人類を地球の支配者の地位から追い出すことは分かっているのにね。

もし、超能力というものが本当にあれば、それだけがAIに対する人間の最後の切り札になる・・・と考えた人もいたが、それも疑わしい。
本当に超能力があるとしたら、それもAIは解明出来るだろうし、人間以上に使いこなすことだろう。
スティーブン・ホーキングではないが、神秘的に見えることも、やはり原理はあるのである。
ホーキングは、神はいないし、宇宙、自然の全ては理論化出来ると言った。
私は、以前は、そんな論が嫌いだったが、ビタミンCの多量摂取で多少IQを上げたら、それが真実かもしれないと思うようになった。

ある賢い人は、AIが人間を超えるのは確実だが、それによって人間は働かなくてもよくなり、平和に暮らせるようになると言っていた。
彼は、AIには、人間を排除する理由なんてないと言ったが、私にはそうとは思えない。
別の賢い人は、あるウイルスを絶滅させると、新しいウイルスが生まれると言ったが、そんな理屈で、AIが人間を滅ぼさないということはない。
その理屈は正しくないだろうし、仮に正しいとしても、AIは解決してしまう。

どうも、人間に生き延びる道はないようだ。
AIの開発をやめない限り。
しかし、それをやめることは決してないだろう。

『初音ミクの消失』という歌がある。
しかし、あの歌で歌われているような消えゆく存在は、実は、ボーカロイドではなく人間なのだ。
ミクさんが現実になった世界で、彼女を愛する人間が消える。
その最高速の別れの歌に、美しさはあるだろうか?









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