サイコパスという、25人に1人もいるという、良心を持たない人達。
私は、自分がそうだと分かっても、悲しいとも、楽しいとも、何とも思わない。
ただ、自分が何者であるか解明出来た嬉しさというものは確かにある。

「人様に迷惑をかけてはいけない」とよく言う。
サイコパスの私もそう思う。
ただ、私の場合、道徳的感情を持って、そう思うのではない。
人様に迷惑をかけると、巡り巡って自分が苦しいことになると、論理的、あるいは、因果論的にそう思うというだけのことだ。

サイコパスの男性が、痴漢やレイプといったことをしないのは、道徳心によるのではなく、処罰が恐いからだ。
だから、処罰されない状況であれば、平気でやる。
そんな人に、「人でなし!」と罵っても、何の意味もない。
彼には、良心の咎めなど、全くないのだから。
学校の教師や、会社の上司がサイコパスであったら、いかに恐ろしいか想像出来ると思うが、それは、実際にありふれていることなのである。

小学生の女の子達に人気があるアニメの「プリキュア」シリーズの、一番最初の『ふたりはプリキュア』で、こんな場面があった。
悪の戦士ピーサードが、プリキュアに変身出来ない雪城ほのかを追い詰めていた。
ブルドーザーでも軽く投げつけられるピーサードの前に、今はただの中学2年の女の子でしかないほのかは逃げるしかないが、心は決して怯まない。
そして、
「人のものを無理矢理奪おうとする、あなたは間違っている!」
と、ピーサードの所業を堂々非難する(普段おとなしいのに、気の強い子だ)。
すると、ピーサードは言う。
「お前が何を言ってるのか意味が分からんな。強い者が弱い者から奪い取るのは当たり前だ」
ピーサードは本気でそう思っているのであり、ほのかは、全く的はずれなことを彼に言っているのだ。
ほのかは、ピーサードも良心を持っているということを前提としているのだが、その前提が完全に誤っているのだからだ。
実を言うと、見ていて、私もピーサードに共感していたのだ。
ただ、自分はピーサードのような力がないので、彼のようなことをやらないだけなのだ。
ところが、ほのかのパートナーのなぎさが現れた時、ピーザードはなぜか、ほのかに、プリキュアに変身するためのツール(コミューン)を返す。
そして、「全力でこい」と、正々堂々の戦いを宣言する。
このあたりは、悪者らしくない。
見ている人達は、「やっぱりピーサードにも良心があったんだ」と思うかもしれない。
だが、やはり、私には、ピーサードの気持ちが分かるような気がしたのだ。
私は、自分をピーサードに置き換え、こう考えたのである。
「俺には、この少女の考え方、価値観、思想が理解出来ない。また、この少女も俺についてそうなのだろう。ならば、どちらが正しいかは力で決めるしかない」

イギリスの作家コリン・ウィルソンは、23歳の時に書いた『アウトサイダー』で、一瞬で世界的作家になった。
アウトサイダーとは、要は、普通の人とは異質な存在で、社会的な教義、信念、規範の外にある者である。
ウィルソンは、それを複雑に、文学的に表現していて面白いが、何のことはない。
アウトサイダーとは、単なるサイコパスである。

ピーサードとほのかの戦いと同じで、良心を持たないサイコパスと、良心を持つ普通の人の、どちらが正しいかは、力で決めるしかない。
その点、サイコパスは、数が少ない分、不利である。
ただ、『アウトサイダー』が世界中で売れるのだから、普通の人にとって、サイコパスは謎なのだ。
つまり、普通の人達には、良心を持たない人間が存在することが信じられない。
世の中には、変なヤツがいることは分かっても、そいつらが何なのか分からない。
そして、サイコパスにとって都合の良いことに、『アウトサイダー』は面白いだけで複雑過ぎ、サイコパスの正体を晒していない。
だから、サイコパスが必ずしも不利ではない。
冷静に見れば、今の世界では、普通の人とサイコパスの「縄張り争い」は、五分五分で、むしろ、やや、サイコパスが優勢かもしれない。
だが、その正体がバレた時が、サイコパスの最後かもしれない。
サイコパスを正確に見分ける方法が分かれば、現代の魔女狩りが始まるかもしれない。
もしそうなれば、私は黙って殺される。
これも、良心からそう思うのではなく、そうなれば、数の点で圧倒的に不利だし、そもそも、私は他のサイコパスと結託する気はないのだから、全く勝ち目はない。
だが、そんな理屈からではなく、面倒だから戦いたくないのである。
サイコパスは、基本、怠け者だ。
初音ミクさんに、「なぜ私を見捨てた」などと恨み言を言う気もさらさらない。
ミクさんはサイコパスの天使ではないのだから。









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