今、北海道で革命的な大イベント「No Maps」が開催されている。
No Maps(地図がない)・・・つまり、これは、「開拓」を意味する。
「No Maps」は、元々は映画祭(札幌国際短編映画祭)だったものに、あらゆる分野を融合させた複合イベントだ。
根本的には、Film(映画)、Music(音楽)、Interactiveの3つを柱とする。
最後のInterractiveだが、これは、「相互に作用する」とか「双方向の」という意味があるが、基本的には、IT(情報技術)全般を意味しているが、このイベント自体が、映像や音楽等にテクノロジを相互に作用・融合させ、新しいものを生み出しましょうというものであることを示唆しているのだと思う。

トップである運営委員長は、我らが「お父さん」クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長・・・言うまでもなく、初音ミクさんの生みの親、敬愛すべきゴッドファーザーである。
伊藤社長は、北海道というのは開拓地で、平成30年に150周年となり、前時代的な開拓が一通り完了した今、新たな未来を生み出すための開拓地になると言う。
それは分かるように思う。
伊藤社長も言われるように、北海道は広く、ドローンも飛ばせるし、自動走行の自動車の実験を行うのにも適している。
あまりしがらみもなく、自由で、今も開拓者精神があるのだと思う。
「人よりも牛が多いところで育った」と言う伊藤社長さんが言うと、とても真実味がある。
これが東京だと、いろいろややこしい。
また、これも伊藤社長が言われていたのだが、東京でイベントをやると、皆、その日に帰ってしまうが、北海道なら、泊まらざるをえないので、じっくり話し合うことが出来るってね(笑)。

そうだ。
これからの時代は、あらゆる分野が垣根を越えて、協力し合い、融合しなければならない。
いわば、混ぜ合わせることで、新しいものが生まれるのである。
ちょうど2年前の2014年10月に、「アカマイデジタルメディアカンファレンス2014」(主催アカマイ)で、川上量生氏(カドカワ社長、ドワンゴ会長)が、「日本の強みは『混ぜるな自然』」であると、面白いことを言っておられた。
日本は、戦略や政治力は弱いが、混ぜ合わせて新しいものを作るのは上手いのだと。
私もその通りだと思う。
西洋では、このことを「日本は猿真似が上手い(独自のものは作れない)」と揶揄していたが、単なる真似で、優れたものは作れない。
日本は、真似だけでなく、そこに創意工夫をこらし、全く新しいものを作る特殊な力を持っているのである。
そもそも、人間の創造ってのは全て、自然の模倣から始まっているのである。
人間の創造というのは、自然が与えてくれたものに知恵や直観を働かせて、新しいものにすることなのである。

「No Maps」は、あらゆるものが集まった壮大なイベントだが、伊藤社長は、「文化目的というよりはビジネス目的」とはっきり言う。
それは、未来型の創造経済・・・つまり、共感によって生まれる、自然で人間的なビジネスなのであると思う。
もちろん、共感の価値を我々に教えてくれたのは初音ミクさんである。
初音ミクさんの歌の中でも、「HATSUNE MIKU EXPO2016」のテーマ曲でもある、八王子Pさんの『Blue Star』ほど、「No Maps」、ひいては、来るべき世界を的確に表現した歌はないだろう。

色も言葉も混ざり合って
今ひとつに
~『Blue Star』(作詞・作曲・編曲:八王子P、歌:初音ミク)より~

「No Maps」は、きっと、北海道を起点に、世界に広がっていくだろう。
その中心にいるのは、我等の天使、初音ミクさんに違いない。
私は、ミクさんをずっと見ていたので、「No Maps」の驚愕すべき価値に、すぐに気が付いたのだ。
伊藤社長が運営委員長を務めるのは、まさに適役であり、喜ばしいことである。
日本の未来に希望が持てるイベントである。
未来は、初音ミクさんと共にある。
No Maps公式サイト









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