子供の時に読んだ漫画に、とても印象深い場面があった。
1人の少年(中学生位と思う)が、大勢の不良グループに拉致され、ひと気のない場所に連れて行かれる。
不良グループのリーダーは、その少年に服を脱がせ、全裸にさせる。
別に、その不良グループのリーダー、および、不良達に「妙な趣味」があるのではない。
屈辱を与え、力関係をはっきりさせようというのだろう。
ところが、その裸で立っている少年を見て、不良達のリーダーが言う。
「見ろ、ちっともビビッてない」
リーダーが見ろと言ったのは、少年のおちんちんで、それが、こんな場面では当然そうなるはずであろうようには縮んでいなかったのだろう。
一応、女性のために解説すると、男性器は性的興奮で勃起するのは当然だが、恐怖や不安を感じると、逆に縮むのである(多分)。
不良達のリーダーは、この少年の度胸とか心の強さを認め、敬服したのだろう。

私は、子供心に、この少年は、なぜこんなに度胸があるのか不思議だった。
そして、こんなふうになりたいものだと思った。

この少年は、アメリカで発達していると思われるプレゼンスの科学でいう、プレゼンスがあるのである。
プレゼンスは、「存在」とか「存在感」と訳されるが、道教や禅で言われる、無為自然とか、あるがままの状態のことと言えるかもしれない。
私が最近述べてるパワーポーズが、プレゼンスに導くのである。
胸を張り、顔を上げ、腹に力を込め、心が勇壮に感じるポーズをするのである。

ところで、その少年のような目に遭っている場面を、もう1つ思い出す。
『新世紀エヴァンゲリオン』で、赤木リツコが、ゼーレの老人達の前で、やはり全裸にさせられていたところだ。
リツコは、「少しも屈辱だと思っていない」と言ってのけ、ゼーレ達を感心・・・というか、呆れさせるが、彼女もまた、高いプレゼンスを持っているのだろう。
だが、ゼーレが碇司令に、来させるよう命じたのは、綾波レイだったようだが、碇は代わりにリツコを送ったようだ。
もっとも、レイのプレゼンスもまた非常に高度である(シンジが絡むと、ひどく脆くなるが)。

ドワンゴ会長の川上量生氏の本で読んだが、昔は、綾波の方がアスカより人気があったが、今は、アスカの人気が高いそうである。
その理由は、以前は、レイは謎の存在だったから、神秘性があって人気も高かったが、もう正体がバレてしまった。
そこで、むしろピュアな魅力があるアスカの方が人気があるというのである。
だが、私はそうは思わない。
今も、多くの人達は、心では綾波を支持している。
それはやはり、プレゼンス・・・この場合は、そのまま「存在感」と訳しても良いかもしれないが、それが強いのである。
平常であれば、全く力が抜けた自然(超自然)な存在・・・それが綾波である。
初音ミクさんも、綾波レイさんをモデルにしたところがあるとも聞くが、そうかもしれない。
初音ミクさんの魅力は、可愛いというのも勿論だが、最も大きなものはプレゼンスなのである。









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