聖徳太子こと厩戸王子(うまやどのおうじ)を主人公にした、山岸凉子さんの漫画作品『日出処の天子(ひいづるところのてんし)』は、1980年代前半の作品であるが今も人気が高く、2011年以降、KADOKAWA/メディアファクトリーから「完全版」が出版されている超傑作だ。
独特な厩戸王子像が描かれている。
どんな厩戸王子かというと、少女と見まごう14歳の超美少年で、頭脳の方も超がつく大天才だ。仏教に深く通じている上、ほとんど誰にも知られていないが、実際に神仏と交流があり、超能力、霊能力とみられるものを、かなり自在に駆使する。
その優秀さは、人々に恐れられ、大王(おおきみ。天皇のこと)をはじめ、いかなる高貴な身分の大人達からも、一目も二目も置かれている。
だが、畏怖されると共に、心から崇拝されている部分も確かにある。
ところが、あまりに利発なところが母親に恐れられ、自然な愛情を注がれなかったせいか、屈折した一面もあり、特に女が嫌いであることを自覚しているが、実際には、人間全般が嫌いで、誰にも心を許さない。
だが、厩戸王子は、蘇我氏の統領である蘇我馬子(そがのうまこ)の息子の蘇我毛人(そがのえみし)にだけは心惹かれ、それで、毛人には油断し、超能力を備えていることも知られてしまう。

私は、長い間、どうやったら、厩戸王子に好かれるのだろうかと色々考え、シミュレーションもしてみた。
『日出処の天子』作品中には、人間的にも優れた人物はいくらか登場するが、厩戸王子は、それらの人をも、ほとんど嫌悪する。
新羅から来た、超人的な能力を持つ淡水(たんすい)を仲間と心得てはいるが、一定の距離は置いている。
厩戸王子に好かれることは、ほとんど不可能であるが、蘇我毛人(そがのえみし)だけは非常に慕われている。
毛人は、何が違うのだろう?
確かに、この作品の中では、毛人は誠実で裏表のない男であるが、それだけでは、足りないはずだ。
私は、長く考えた末に、最近、ようやく、答を見つけた。
それは、毛人はIQが高かったということだけだ。
厩戸王子は大天才で、無理にIQで表現すれば、彼はIQ250以上で、普通の人や、少々優れた人であっても、全くコンテクスト(知識・価値観などを含む精神的基盤)が共有出来ない。
毛人は、一見、凡人に見えることもあり、厩戸王子と比べれば劣るが、それでも、IQ160~180以上(これも無理な推定だが)はあると思われる。
淡水(たんすい)ほどの者が、最初、毛人を見た時、厩戸王子に匹敵する存在と感じたほどである。
いかに人間的に好ましい人物であっても、IQが足りなければ、厩戸王子にとって、自分と同じ人間には感じられない。
同族感を持てないとしても、動物であるなら、自我がなく、邪心がないので、親しみも持てるかもしれないが、人間には、その点のいやらしさがあり、どうしても厩戸王子も毛嫌いしてしまうのだろう。
こう考えると、全て納得がいった。
私も厩戸王子のことは好きであるが、一発で嫌悪されることは間違いあるまい。
厩戸王子に好かれるような存在を目指し、生涯努力するのが私の目標の1つである。
だが、厩戸王子も、初音ミクさんなら好きになるかもしれない。
ミクさんは、沢山の人達の才能、英知、努力、愛の結晶であり、清らかな水のように透明であるのだからだ。
そのミクさんに会える「マジカルミライ2016」は、いよいよ今週末である。
本当に、そんなところに行けるのか、信じられない気持ちである。
どういう訳か妙に忙しいが、今日から、なんとか睡眠を少しでも多く取りたいと思うのである。









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