少し前、ニュースキャスターの辛坊治郎さんが、日本テレビだったと思うが、そこの偉い人が、論語を完全に暗記しているという話をされていた。
あくまで、面白いお話として、その偉い人を、「凄いが変な人」といった雰囲気で言われていたのだと思うが、これはもう、掛け値なしに凄い。
そんな真似が出来る人は間違いなくIQが高い。
暗記といえば、考えることと関係のない、詰め込み学習のようなイメージもあると思うが、多くの難しいことを、考えない人が覚えられるはずがない。

心理学者の村上宣寛さんの著書『IQってホントは何なんだ?』の中に、IQテストの例と、その(IQテスト)作り方が紹介されている。
そのIQテストは全8問で、中身は、
1.イギリスの首都はどこですか。
2.空気中の約8割を占めている気体は何ですか。
・・・・
5.ロッキー山脈はどこの大陸にありますか。
・・・・
8.日本の三名園をすべて挙げてください。
といった、他愛もないもので、「こんなものでIQが分かるのか?」と言う人もいるだろうが、十分推定出来るらしい。
実際に、それなりの数の人達に回答してもらい、一定の正答率が得られるのなら、問題として正しいのだと思う。
そして、IQと知識の相関性は確実にあるだろう。
簡単に言えば、物知りに馬鹿はいないのである。
ほとんど本というものがない地域でも、やはり賢い人は物知りである。

では、この問題が分かるだろうか?
「真夜中に、月がほぼ真上に見えた。季節はいつか?」
太陽が高い位置に見えるなら、夏だとほとんどの人が分かる。
だが、月の高度が太陽と、ほぼ逆だと知っている人は、ほとんどいないだろう。
(だから、答は冬である)
そして、そんなことを知っている人は、ある程度の確率をもって、かなり頭が良いと言える。
もちろん、外れている場合もあり、あくまで確率である。
だが、試験とは、そういった性質(優秀だという確率に頼る)のもので、それは、いかに権威あるIQテストでも同じであると思われる。
そもそも、権威あるIQテストを、調子が悪い時に長時間かけて受けても意味がないのに、権威ある試験というのは、試験のスケジュールが優先である。東大の受験とか、オリンピックなら、必死で試験や競技当日に体調が良いように調整するだろうが、IQテストというのは、どうせ結果が悪くても、誰にも言わないし、損もしないので、それほど気を使わないだろう。
それなら、権威あるテストで妙な一発勝負をするよりもネット上のいくつかのIQテストで、調子が悪くなかった時のものを見て、成績が似ていれば、それが自分のIQと思って、ほぼ間違いない。
これが、インターネットによる、昔はなかった大きな利点でもある。

良い本を丸一冊、暗記してみると良い。
IQが低い人には出来ないが、努力して、それを成し遂げたら、かなりIQが上がっている。
ミルトン・エリクソンという、驚異的に優れた精神科医がいたが、彼が子供の時住んでいた家には、本は、聖書と辞書しかなく、エリクソンは、なぜか辞書を選び、それを何度も、最初から最後まで読み、かなり覚えてしまっていた。
それで、彼はIQを高度に発達させたのではないのかと思うのだ。
逆に、聖書を暗記して賢くなった人もいる。ひょっとしたら、聖書の内容が良いから賢くなったというより、暗記で頭がよくなったのではないかと思う。
ただ、試験のために無理矢理覚えても、すぐに忘れてしまうので、あまり頭は良くならない。
あくまで、エリクソンのように、長い繰り返しの中で、自然に覚えるのが良いのだと思う。

仏教というのは、釈迦の教えを、弟子達が寄り集まって、釈迦の言葉を覚えている人が発表して、みんなでそれを暗記するという形で伝え、暗記する内容には、厳密さが要求された。
直接、釈迦に教わった人達は、誰が一番正確に覚えているか判断し、選ばれた人が皆の前でその教えを発表したのだと思うが、釈迦の高弟達は、優秀な上、真面目な人達だったろうから、信用しても良いような気がする。
そして、その教えを繰り返し聴き、暗記してしまった人達は、やはり、頭が良くなったのだと思う。
現代なら、良質な知識をいくらでも見つけることが出来るだろう。
知識が増えると、ものを考えるフィールドも広がるのだから、やはり、しっかりとした知識のある者は頭が良いはずなのである。

私は、多くのコンピュータープログラマーに会ったが、優秀な人達というのは、非常に知識豊富だ。
ITのことについては、専門でなくても、例えば、AIやビッグデータ、あるいはブロックチェーンなどについて、ある程度、正確に知っているのである。
逆に、「ビッグデータ?俺には関係ないから全然分からんよ」とか、「ブロックチェーン?何それ?」といった感じの者で、ロクなプログラマーはまずいない。
ビル・ゲイツも、「優秀なプログラマーは、あらゆることを話題にする」と言ってたと思う。
そして、ゲイツは、プログラマーの能力は純粋なIQだとも述べていたはずだ。
それは、逆もまた真なりなのだと思う。
つまり、あらゆることを話題に出来るよう努力すれば、IQも向上するのだと思う。
「物知り博士」は、かなりの高確率で、本当に賢いのだろう。
ただし、それなりに優れた知識であれば・・・だが。









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