年頃の娘に父親が嫌われるというのは、ほとんど普通のことだし、実際は、息子にも嫌われる。
さらに、それは、母親も変わらない。
その原因は、世代間の価値観の違いのためと言われることが多いが、本当の原因は、親のIQ(知能指数)の低下である。
生まれつきのIQは、親と子供は同じ位である場合が多い。
だから、子供が小さく、親が若いうちは、両者のIQは似通っている。しかし、ほとんどの親は、頭を鍛えず、IQが低下するままにしているので、子供が大きくなる頃には、子供のIQをかなり下回ることになる。
人間は、IQの違いが大きいと対話が困難であるのに、親は、子供より上の立場で接するので、嫌われるのは当然である。

IQは、生涯、あまり変わらないものと考えられているのは、驚くべき誤解だ。
誰も、体力が一生変わらないとは思っていないのに、なぜ、頭の良さを示すIQは変わらないと思っているのだろうか?
IQは体力と似たような、発達、低下をすると考えるのが、まだ自然である。
体力は、普通の人では、18歳くらいをピークに低下し、例えば、一般の25歳の女性の運動能力は10歳程度の頃にまで低下するものらしい。
男性の場合は、筋力が目立ち、筋力はそれほど劇的には低下しないので、身体の衰えの自覚を持ち難いかもしれないが、実際は、女性の場合とさほど変わらない。
これは、生物学的にそうだというよりは、現代人が、大人になると、身体を使わなくなるからである。

大人になってからIQが伸びることは珍しいが、下がる方は、放っておけば、体力同様か、それ以上に、いくらでも低下する。
それは、ほとんど一目瞭然であるのに、はっきりそう言われることがないのは、IQについて語ることが世間のタブーであるからだろう。
ほとんどの人は、自分のIQ値を知らないし、学校で知能テストをしても、結果を教えてもらえないのが、IQを語ることがタブーであることを明確に示している。
だが、知能テスト(IQテスト)なんて、別段、難しいものではなく、それこそ、ネット上にありふれているIQテストでも、ある程度の統計的配慮がされている限り、ほとんど正しい。
権威あるIQテストといったところで、別段、特別なものではない。
そして、IQテストなんかに頼らなくても、IQは見かけでほとんど分かるという研究成果があるが、全くその通りである。
つまり、無意識的にだろうが、子供は、親のIQを簡単に見抜き、それが自分よりかなり低いと、失望と共に、見下してしまうのも、ある程度はやむを得ない。
それは、ほとんど、親の責任である。
若い人は、経験が少なく、純粋である分、シンプルなのだからだ。

学校の教師は、普通の大人よりは勉強家である場合が多いが、それでも、ほとんどの場合は、多少の違いで、中年過ぎた教師のほとんどはIQがどんどん低下するので、生徒に嫌われる。
実際は、教師の方が、普通の大人より、IQが低下するのではないかと思う。
教職はハードであるらしいが、社会の中の難しい仕事は、教師よりもっと実用的な知性を使うので、教師に比べ、IQの低下は少ないと思われるのだ。

鍛え続ける限りは、そうそうIQは低下しないし、特別に訓練すれば、伸ばすことも可能と思えるのである。
確かに、特別に頭を使わねばならない立場の人間は、年を取っても、知性を伸ばし続けていると思えるが、そんな人はあまり多くはない。

ほとんどの人が、頭脳を衰えるにまかせて、IQを悲惨なまでに低下させている。
現代の多くの人は、学生の時の方がずっとIQが高く、若い世代の社会人でも、どうしようもなく馬鹿になっているのは、社会全体が、人々に頭を使わせない仕組みになってしまっているからだ。
頭を良くするためには、困難な問題を抱える状況に入り込み、それを全力で解決するしかない。
だから、のんびり出来ず、四苦八苦の状態を続けている者が知性を発達させることになる。
ただ、それが、いわゆる、「醜い争い」、つまり、知的な奮闘ではなく、声の大きさ、立場の利用、派閥、脅しなどを武器にした争いであれば、それは、知性をないがしろにするのだから、そんなものにうつつをぬかしていると、IQは無残なまでに低下する。
だが、勉強のための勉強、試験のための勉強でなく、生きるために必死に勉強すれば、IQは確実に向上する。

ただ、逃避しない限り、我々の周りには、解決すべき重要な問題はいくらでもある。
それらに堂々と取り組み、そして、よく勉強することを続ける限り、生涯、IQは向上し続けるに違いない。









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