リトマス紙というものを小学校で使ったことがあると思う。
酸性かアルカリ性(塩基性)かによって、赤(酸性)や青(アルカリ性)に変色する試験紙だが、ものごとの判定に使えるもののことを「リトマス紙になる」という言い方をするだろう。
実際には、測定は、電圧(ボルト)や音の大きさ(ホン)のように数値で表すことが多く、酸性・アルカリ性も、その強さが重要なことが多いので、高校では万能指示薬という、14のPH値を色で判定出来るものを使う。

人間の知性はIQ(知能指数)で測定出来るが、良いIQテストは、ほぼ万能指示薬的に知性を判定出来る。
ただ、最も優れた知性の判定が出来るのは人間の感性で、科学的な実験においても、表情や振る舞いで、人間の知性(ほぼIQと同じ)は正確に判定出来ることが分かっているようだ。
つまり、知性が高い人の表情と知性が低い人の表情、知性が高い人の振る舞いと知性が低い人の振る舞いというものがあり、それは、ある程度の感性を持った人なら見れば分かる・・・というのは、普通に納得出来ると思う。
ある人の表情や振る舞いを見れば、その人のIQというものは、ほぼ正確に分かるはずで、それに要する時間は、判定される人がある程度活発な状態にあれば、1分もかからないらしい。

つまり、我々は、話したり行動したりしている時、1分もかからず、IQを判定されてしまっているのである。
だからといって、賢い人のふりをしようと思っても「お里がバレる」ように、IQがバレてしまうものだ。
だが、普段から意識して、IQが高い人の表情や振る舞いを真似していれば、IQは向上していくのである。
そのためのは、IQが高い人の表情や振る舞いを観察しなければならない。
そして、人間は、あえて真似しようと思わなくても、普段、よく見て、馴染んでいる人に似てくるのである。

IQが高い人が、IQが低い人達の中にいると、違和感を感じて不快になるが、長くそこにいると馴染んできて、結果、IQも低下する。
これは、逆も成り立ち、IQが低い人がIQが高い人達の中にいると、もっと強い不快感・・・場合によっては、不安や恐怖すら感じるが、やはり、馴染む程度によってIQが向上する。
ただし、拒否感を持って強く抵抗する場合はさにあらずで、実際は、そうなる場合が多く、そして、そこから逃げ出し、自分とIQのレベルが等しい人達のところに行くものなのであるが。

IQを高くしたいなら、IQが高い人を見て、その表情や振る舞いを学び、真摯に演じることだ。
最初はうまくいかず、滑稽にすら見えるかもしれないが、敬意や憧れの気持ちを持って同一化していくと、ちゃんとうまくいくのである。
誰を見るかは、それぞれの好みもあるだろうが、私は、ノーベル賞を受賞した医学者の山中伸弥さんの映像を見ることをお薦めしている(ご本人は嫌かもしれないが・・・)。
ただね、別に、あんな極端に優秀な人でなくても、身近に自分よりIQが20から30高い人がいれば(雰囲気で分かると思う)、そんな人の方が真似し易いのは言うまでもない。
一方、空海は、修行により想像力を発達させ、実際には見たことのない仏陀の様子を思い描くことが出来、仏陀らしい表情と振る舞いをすることで、仏陀に近付いていった。
空海ほどでなくても、仏典や新約聖書を読み、深い崇敬の気持ちを持てば、釈迦やイエスの姿を思い浮かべることは、誰でも可能であると思う。
いかに優秀な人間といったところで、釈迦やイエスに比べれば、利口な猿といったところであるから、それが最上の方法かもしれない。









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