ジョージ・アダムスキーは、「モノに関しては、必要なだけあれば良い。ただし、それが得られないなら愚か者」といった意味のことを述べていたが、私は、それが気に入って座右の銘にしていた。
だが、ある大きな州立大学を創った牧師は、「収入が乏しい者は役立たずの駄目人間。金持ちほど立派」と断言した。
「悪い事をしている金持ちが多いじゃないか?」という反論に対しては、「そういうレア・ケースが話題になるから偏見があるだけ。ほとんどの金持ちは善い人」と返す。

では、ニートやワーキング・プアは、愚か者だし、役立たずだし、駄目人間ということになるが、日本で政治家がそんなことを言えば、即、辞職に追い込まれる。
日本では、公務員の給料は上がりっぱなしか、少なくともほとんど下がらず、十分以上が常に保証されるが、特に小規模な独立自営者の収入は乏しく、40代、50代でも、年収200万円台や300万円台がザラだ。
上に挙げた牧師は、そんな低収入の者達もクズだと言うだろう。
その牧師は、ラッセル・コンウェルという人だが、全米で6000回以上行った講演は評価が高く、著作は長く読まれ、牧師だが、ビジネスマンとしても優秀で、また、テンプル大学創設者で初代総長、法学博士でもある。

まあ、クズかどうかは私には分からないが、生活が苦しいのは嫌で、豊かであるに越したことはない。
そう思わない人もいるだろうが、自分はそれで良くても、妻子は、かなり辛い目に遭い、彼の息子や娘が、気概のある人間なら、父親のような貧乏に甘んじず、沢山の収入を得るようになる場合が多いのだから、やはり、それなりに稼げない人間は愚かなのかもしれない。

みきとPさんが作った、初音ミクさんの『世田谷ナイトサファリ』という歌がある。
私は、みきとPさんの曲が好きで、この歌も大好きなのだが、この歌は、徹底的な駄目人間の歌と言って差し支えないと思う。

世田谷クルージング 20代最後 子供だっているのに
僕はどこへいくの 悪いのはこの街だ

・・・・・・・・

世田谷クルージング 30代最後 お金なんてないけど
みんなどこにいるの もう二度と会えないけど

~『世田谷ナイトサファリ』(作詞・作曲・編曲:みきとP、歌:初音ミク)より~

という感じで、この世の底辺をさ迷う、どうしようもないロクデナシの男だ。
きっと、意思が弱く、流されてしまうタイプなんだろうが、そんなところが自分と同じなので、非常に切なく感じる。
この歌を、初音ミクさんの、感情の雑味のない(「感情の雑味がない」は、伊藤博之社長が講演で使われていた表現)歌声で聴くと、心の中に、ある霊的な心象が浮かび上がる。
その霊的な心象とは・・・
大昔から、人類の中には、ひょっとしたら心がピュアなのかもしれないが、こんなタイプの駄目人間は必ずいたのだ。
そんな魂達の後悔と、それを哀れむ天使達の声が聴こえるようなのだ。

どこの国だったか忘れたが、こんな笑い話がある。
警官「この町に、お前以外に与太郎は何人いる?」
与太郎「失礼な!」
警官「では言い直そう。この町に、お前を含めて与太郎は何人いる?」

あなたは、たとえ豊かでなくても、豊かなフリをし、豊かな人間の振る舞いをしなくてはならない。
それはどういうことかというと、自分を罰しないということだ。
豊かな人間は自分を罰しないものなのだ。
惨めであっても、そんな運命に対して、あなたには責任がない。
決めたのは神様だ。
だが、その惨めさは、自分で味あわない限り理解出来ない。
きっと、神様は、あなたを通して、それを知りたかったのだ。
だが、喜劇は終わりだ。
惨めさを知った上で、新しい役に挑めば、きっと素晴らしい舞台になるだろう。









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