一昨日の木曜日に、久し振りに、ひどい風邪に罹った。
咳も時々は出るが、それよりも悪寒がひどく、気温は低くないはずだが、身体が冷たく感じて、本当に寒い。
ところで、私は、風邪というものは心因性と思っている。
だから、催眠術で風邪の症状を出したり、逆に消したりも出来るのだと思う。
だが、私の風邪は、かなり大掛かりな身体の自動調整が行われている時の症状なのだ。
風邪が治った時には、身体の悪い部分が治癒しているのである。
ここのところ、目の使い過ぎで、肩こりや腰痛になることがあったが、特にこの数週間は、かなり重くなっていた。
ところが、それがきれいに消えている。
まだ風邪の症状は強いので、もっと身体が修復され、若返ることだろう。
どうも私のこの風邪は、9月に初音ミクさんのコンサートに行くことが決まったので、今のうちから身体を完全にしておこうという意思が働いているようなのだ。

私は、風邪で身体が苦しくても、生活は普段と変わらない。
ごく普通に、仕事をして、休日には、洗濯をし、買い物に行って、その他、すべきことをする。
ペースも全く変わらない。
誰も私が風邪をひいていることに気付かないし、私も言わない。
風邪で食欲が落ちるなんて話も聞くが、私は常に空腹状態ということもあり、それ(食欲の減退)も全くない。
ただ、負荷の大きなトレーニングはやめ、その分、腕振り運動の回数を増やしている。

さて、私は、昨日1回、今日2回、ニコニコ生放送で、幕張メッセで開催中のドワンゴのニコニコ超会議の中の歌舞伎の舞台、『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』を観劇した。
中村獅童さんと初音ミクさんが共演した歌舞伎の舞台で、伝統芸能と現代テクノロジを融合させた「超歌舞伎」ということだ。
一公演一時間程で、この2日、全4公演が行われた。
4回とも見るつもりだったが、昨日の2回目の時間を間違えて、見逃した。
それで、初めて、タブレットPCで、Google Nowに「12時50分にアラームを鳴らしておくれ」といった感じで、声でアラームを設定した。
15時からの最終公演については、14時30分に、「20分後にアラームを頼む」と言って、やはり知らせてもらった。
Google NowやアップルのSiri、あるいは、その他のパーソナル・アシスタントアプリを使っている人は、まだ少ないと思うが、とても役に立つ。
こういうものを使うと、スケジュールを自分で覚えないようになると言う人もいるかもしれないが、その分、もっと創造的なことに頭を使うなら良いかもしれない。
ただし、頭を使わない人が、こんなものを使って怠惰になれば、その人の能力を根こそぎ殺すことになるだろう。
頭を使いたくない人は、せめてスケジュールや、あるいは、ナビに頼らずに道を覚えないと、頭脳が退化するばかりかもしれない。

そして、『今昔饗宴千本桜』は、とても良かった。
毎回、一時間の公演が、あったいう間に終わってしまうように感じた。
私も、コメントを沢山書き込んだ。
通常の歌舞伎とは違ったところがかなりあったかもしれないが、これまで歌舞伎を見たことがないという人でも楽しめるように工夫されていた。
幕張メッセのイベントホールの会場には、初音ミクさんらのボーカロイドのコスプレをした人や、ミクさんの人形を持った人達が沢山いたが、年季の入った歌舞伎ファンも沢山おられたと思う。
ミクさんの衣装は艶やかだし、踊りも演技も素晴らしかったと思う。
ミクさんの、歌舞伎らしいせりふ回し(せりふの言い方)は、かなり努力されていたと思うが、さすがにあのロリータボイスは新し過ぎかもしれないし、歌舞伎の役者さんの、修練を重ねた深みのある声には及ばないところもあるだろう。
だが、ミクさんのあの自我のない透明な声は、実は、観客の心を引き込んでいたようにも思えるのだ。

舞台の中のミクさん演じる美玖姫は、荘厳な舞台の中にしっかり溶け込み、佐藤忠信(中村獅童さん)や青龍(澤村國矢さん)との掛け合いも十分にこなしておられた。
舞台演出は、リアルの部分とバーチャルな部分のいずれも素晴らしく、新しい時代の歌舞伎を見せることに確実に成功したと思う。
これにより、新しい歌舞伎ファンが増え、歌舞伎の方も、伝統的な良いところは継承し、さらに発展させつつ、新しいものを吸収・融合すれば、さらに優れた、日本を代表する芸能となることだろう。
このような試みは、決して色物ではなく、真に文化や芸術の発展のために、今後も続ければ良いと思う。
新しいファンが出来なければ、いかに良いものでも未来はない。
しかも、若い人が好むものの中に、取り入れる価値のある、素晴らしい新しいものは必ずあるのである。
クラシック音楽では、冨田勲さんが、2012年に制作した、初音ミクさんをソリストに起用した『イーハトーヴ交響曲』に留まらず、今年、『ドクター・コッペリア』で、さらに新しい試みに挑むように。
歌舞伎界、クラシック音楽界も、もう少し、積極的な動きがあっても良いのかもしれない。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ