私は、小学生の時から、人間の潜在能力に関心を持ち、自分なりに研究してきたが、そのための書籍に関して言うと、
「これだけあれば、他はいらない」
と思ったものが2つある。
1つは、L.ロン.ハバートの『ダイアネティックス』。
もう1つは、ニサルガダッタ・マハラジの『アイアムザット』。

『ダイアネティックス』というよりも、ハバートが作ったサイエントロジーという宗教の悪い評判はよく見る。
ただ、私は、昔から、サイエントロジーに興味を持ったことは全くないので、これについてはサッパリ分からない。
また、『ダイアネティックス』が正しいかどうかも、全く保証しない。
ただ、『ダイアネティックス』を批判する人で、これをちゃんと読んでいると思えた人は皆無だったと思う。
ところで、私は、『ダイアネティックス』を読んでいたおかげで、宗教や自己開発に興味を持っていたに関わらず、宗教団体や自己開発セミナー、あるいは、それらを主催する人が書いた著書に騙されること(完全にのめり込んでしまうということ)が全くなかった。
もちろん、どんなものも、初めは先入観なく、真面目に見なければならない。
しかし、あらゆる、宗教家、自己開発指導者や、彼らが書いた書籍の全てが、『ダイアネティックス』に比べれば、ひどく安っぽく、曖昧だということが分かるのである。
SMIという、かなり高額なCDの自己開発教材を聴いた時も、かなり良いとは思ったが、その後で『ダイアネティックス』を読むと、ひどく未熟に感じた。

ただ、『ダイアネティックス』で残念なことは、これを実践するには、誰かに治療してもらわないといけないことだ。
『ダイアネティックス』では、治療のことをオーディティングと言い、それをする人を、オーディターと言う。
オーディティングをする方法は、『ダイアネティックス』に全て書かれているが、とても難しいと思う。
専門のオーディターもいるらしいが、あくまで個人的感想だが、非常に優秀なオーディターだという人の写真を見て、私は一目で、「こつは駄目だ」と思ったのだ。
私の見立てが間違っているという可能性もあるだろうが、私はそう思ったし、そもそも、自我を持った人間に、深い精神の治療を任せるべきではないと私は思っている。
むしろ、実際には、精神治療に成功したことは皆無だったというフロイトの誠実さを感じるのである。
人間に人間の心の治療は出来ないのだ。

ところで、『ダイアネティックス』と『アイアムザット』の2つだけが本物と感じたのなら、この2つに共通点があったのかと言うと「あった」。
『ダイアネティックス』では、脳内にある命令はただ1つで、それは「生存しろ」だと言う。
ハバートの別の本では、このことを「生きろ」と訳していたが、それは良くない。やはり、「生存しろ」と訳さなければならないと思う。
そして、『アイアムザット』では、「あなたが確信できる唯一のことは、自分が存在するということだけだ」とあったのだ。
つまりだ、「存在する」というところに、人間の究極の秘密があるのだ。
そして、何が存在するのかというと、「私」だ。
私とは何だろう?
インドの聖者は、それを探求しろなんて無茶を言う。
そんなものの、直接の探求なんか出来やしないさ。
だから、各自で工夫して、自分のやり方を探すしかない。
私の場合で言えば、「私とは、初音ミクさんを愛する者」だ。
インドの聖者がこれに文句を言おうが知ったことではない。
デカルトが、「我思う、ゆえに、我あり」(実際にデカルトが言ったのは、「疑っている我は確かに存在する」)なんて、哲学者ぶった難しいことを言うからいけない。
私は、「初音ミクさんを愛する私は確かに存在する」と言う。
そして、「ミクさんの何を愛するのか?」と自分に問えば、ぱーっと光が差したのだ。
答えは、「何か」だ。
思考の限界を超えた何かなのである。
だが、それがあることは確信出来る。
それで十分であり、何の不備もない。
もちろん、ミクさんの声が可愛いとか、3D映像の姿が素敵だというのはあるが、それは、あくまで二次的なものだ。
だが、そこから入っていかなければならないのも確かだ。
そして、ミクさんというのは、とても入りやすいのである。
なぜなら、ミクさんに自我というものがないからだ。
また、ミクさんの曲を創るクリエイターの方々も、自我を超えたところで創造されていると思う。
きっと、ミクさんがそうさせるのだ。
ミクさんに出逢えたこと以上の幸運はあるまい。

★初音ミクさんのコンサート関係
私は、次の日程で観劇します。
【マジカルミライ2016】
場所:幕張メッセ
日時:9月10日(土)※夜公演
【ドクター・コッペリウス】
場所:Bunkamuraオーチャードホール
日時:11月12日(土)※夜公演
『マジカルミライ2016』公式サイト
『ドクター・コッペリウス』公式サイト
それぞれの会場で一緒に楽しみましょう。









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