以前、東洋経済ONLINEで、ドワンゴ会長の川上量生さんが、「息子が出来たら、他の子と遊ばせない」と述べているのを見たことがある。
その理由は、他の子と仲良くしたら、コミュニケーションスキルがアップするが、コミュニケーション能力というのは、頭脳のリソース(資源)をかなり消費してしまうからだ。
また、子供にスマホは与えない、テレビも見せないと言われていた。
それらもやはり、脳のリソースを浪費することにつながり、そんなもののために脳を使わせず、もっと素晴らしいことのために使わせたいという意味だったと思う。
脳力のための資源は有限であり、昔のCMか何かにあったと思うが「限りある資源を大切に」ということだろう。
だから、川上さんは、息子が出来たら、その息子をコミュニケーション障害にして、科学者や数学者にしたいと言われていた。
仲間外れになるような子に育てたいとはっきり言っておられたのだ。

これを見た時の私は、「あの川上さんでも馬鹿なことを言う時もあるんだな」と思っていた。
もちろん、彼は一見お馬鹿なことは、しょっちゅう言ったりしたりすると思うが、しかし、いつも彼の言動は、理屈は通っていた。
しかし、上記の話は、そうではないように思えた。
ところが、最近、「コミュニケーション能力はなくていい」ということに関しては、「そうかもしれない」と思うようになった。
やっぱり理屈に合っている。

これに関して、次の話を思い出した。
2011年のニコニコ学会βのシンポジウム(討論会)で、川上さんが、チームラボの猪子寿之社長に、食事の誘いのメールを出したのに、返事が来ていないと言われた。
すると、猪子さんは、「僕、文字読めないんですよ」と答えられたが(読むのが嫌いという意味)、その前に、川上さんに、「僕も猪子さんもしゃべりに難がある」と言われていた。
また、2人とも、普通に考えたら英語が必要な立場なのに、2人ともさっぱりのようだが、さらに猪子さんは、あちこちで、「日本語も駄目、そもそも、言葉が嫌い」と言われているように思う。

2人共、おしゃべり駄目、英語駄目、川上さんは引きこもりで対話は苦手だと思うし、猪子さんは文字が嫌い。
つくづく、脳の資源を無駄にしていない人達なのだなあと思う。
だから、この2人は天才なのだ。

この2人のような天才になるには、やっぱり、コミュニケーション能力は邪魔なのかもしれない。
GACKTさんなんかも、分野は違うが天才だと思うが、彼は、カドカワN高等学校のPVの中で、
「僕・・・コミュニケーションスキル・・・ゼロなんだよね」
と、いつもの気怠い雰囲気で話されていたと思う。
そのために、GACKTさんも学校では苦労されたようで、そんなつまらない苦労を極力しなくて済むN高等学校は素晴らしいのだと言われていたと思う。
クラスメイトや教師に気を使うなどのつまらないことでエネルギーを浪費せず、創造的なことにエネルギーを使うというのは、やはり良いことに違いない。

偉大な発明家だった中山正和さんも、頭の無駄遣いをしてはいけないと著書に書かれていた。
ただ、中山さんは、そのためには、妄想しないこと、そして、クヨクヨしないことが大事だと述べておられたと思う。
妄想すること、クヨクヨすることは、脳のリソースを盛大に無駄遣いする。
ただ、この妄想とは、取り越し苦労みたいなもののことだったと思う。
つまり、イエスが言ったように、思い煩わないことだ。
まるで駄目男君は、いつも、思い煩い、クヨクヨしているのだから、なるほどと納得出来る。

初音ミクさんの『FREELY TOMORROW』にある通り、「顔を上げて微笑む」ことが大切である。
この歌を毎日十回くらい聴いた方が良いだろう。









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