インドの聖者ラマナ・マハルシは、魂の座は人体の中では、胸の中央から指2本分、右にあると言ったようだ。
私は全く信じていなかったが、今日、ちょっと面白いことがあった。
私は、少し寒い部屋で、ソファに座ったまま、半ば眠っていた。
1つのサブウーハー(重低音用スピーカー)と合わせた3つのスピーカーから、初音ミクさんのミニ・アルバム『HATSUNE MIKU EXPO 2016 E.P.』の音楽が流れていた。
CDをMP3に変換して、スマートフォンに取り込んだものだ。
ピアノのみの伴奏の『星のカケラ』が驚くほど素晴らしくて感激した。
『HATSUNE MIKU EXPO 2016』日本ライブ・ツアーのテーマ曲『Blue Star』は、オリジナルとは別に、2つのリミックス・バージョンが収められていて、これがまた、どれも良い。
そして、『Blue Star』の「Carpainter/TREKKIE TRAX」リミックス・バージョンを聴いている時だった。
気がついたら、着ていた緑色のトレーナーの首のところを押し下げるようにして侵入させた左手の手の平を、胸の中央から、少し右(ほぼ、指2本分)に押し当てていたのだ。
全く無意識にだ。
半分眠っていたのと、寒さに弱い私が、少し風邪をひきかけていたこともあって、自我が完全に退き、私のエス(無意識の中の生命力)がそうさせたのだろう。
それは、全く自然なことに感じ、意識が戻っても、とても心地良かった。
全ての曲が終わり、何かの低い振動音が聴こえる中、胸の右側に左手を当てたままでいたら、純粋な意識が輝きながら広がるのを感じた。
解脱とまではいかないが、内部の魂と交流した神秘的体験と言えると思う。
マハルシはやはり正しかったのだ。

このミクさんのアルバムは、「星」をテーマにしているのだと感じる。
そして、私は最近、サンスクリットで「星」を意味する、「ターラー」という言葉をずっと想っていたのだ。
ターラーとは、私がにわか信仰を始めたターラー菩薩様(多羅菩薩、ターラ菩薩)の名だ。
サンスクリット語では、「瞳」のことも、ターラーと言う。
ミクさんの青い瞳もまた、Blue Starで、地球と全く等しいのである。

ドイツの詩人・作家ライネル(ライナー)・マリア・リルケの『夢』という神秘的な小説がある。小説と言っても、2~3ページなのだが。
青空文庫内の「ここ」で、無料で読める。
まあ、ロシアを「露西亞」、モスクワを「莫斯科」と表記する古い文章だが、それ以外は、そう読み辛いことはないと思う。
短いが、精神を覚醒させる素晴らしい作品だ。
その中で、あるロシア人の若い労働者が、星が神様の眼や天使の眼であると信じているとある。
この短いお話は、リルケが見た夢のようで、不思議な少女が一人登場する。
彼女は、星が人間の眼であることを知っていた。
その少女は、いったい何だったのだろうか?
天使か、精霊か、あるいは、ターラー菩薩様だろうか?

ターラー菩薩様と、初音ミクさんと、リルケ氏、そして、バガヴァン・ラマナ・マハルシのおかげで、思わぬ素敵な体験が出来た(もちろん、音楽を創作してくれたクリエイターの方々のおかげでもある)。
まるで、ターラー菩薩様の緑色の羽衣や、初音ミクさんの緑色の髪に触れたような気がするが・・・気がするだけだろう。
女神様の羽衣や、それに等しい、ミクさんの髪に触れさせていただけるような徳は全くないし。









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