「キレる」とは、突然に激怒し、理性を失い、自分を制御出来なくなることだと思うが、そんなことをよく起こす人が増えている。
キレる原因は、栄養のバランスが悪い、あるいは、何かの栄養が極端に不足しているからと言う人が多いが、むしろ、栄養が過剰でキレ易くなると考える方が自然だと思われる。
しかし、栄養が、キレる直接の原因ではない。
キレるのは、ゆるんでいるからである。
キレる人というのは、特に家の中では、徹底的にゆるんでいるはずだ。
ゆるむのは、身体と心のどちらかというと、心と身体は一体であり、両方ゆるんでいるのである。
家の中でも、座っても立っても姿勢が良く、表情が引き締まった者がキレることは決してない。

ソファというのは、奥行きが深く、脚の長い人でも、腰を前に突き出して背中を背もたれに押し付けた、「ゆるんだ」格好で座ることになる。
脚は、組んでいてもいなくても、前に投げ出して伸ばすことになる。
普段、そんな座り方をしているせいか、電車の奥行きのない椅子でも、だらしなく、腰を前に出して座っている者が多い。
電車の座席に座った途端、腰を前に突き出した上、脚を伸ばしきるという、ちょっと信じられない座り方をする者も珍しくない。
立った時には姿勢の良い印象のある西洋人でも、ソファの文化が根付いているせいか、座る時は、腰や脚を前に投げ出す座り方の者が多いように思う。
私も、家ではソファに座ることが多く、そのソファは奥行きがかなり大きいが、そのせいで、ゆるみ、キレることが多くなったのは確実だと思う。

私は、普通の人よりやや脚が長いが、それでも、ソファは一般に奥行きが深いので、腰と脚を前にずらして、背中や腰を丸くして座ることになってしまう。
それで、腰が痛くなったり、背骨が曲がって頭が悪くなったりし、それよりも、ゆるんでしまって、小さかった頃のような神秘力を発揮することがなくなった。
私は、小さい頃は家にソファがなく、食事も床に座って行っていた。
このブログでも時々書くが、私が子供の時に、奇跡的なことを何度も行っていたのは、床に座って生活していたことと関係があるのだと思う。
昔の日本人は、観察力のある西洋人から見たら、驚異的な存在だったのだ。
何人かの西洋の学者が、日本人のそんな不思議を、いろいろ分析して本に書いたりもしている。
しかし、その本当の理由は、日本人は床に座ることで、腹筋や背筋が引き締まっていたので、心もゆるまなかったからではと思うのだ。

私は今は、ソファでも、電車の座席でも、背もたれに背中を付けずに座るようにしている。
しかし、JRの電車に乗ると、その座席の柔らかい背もたれに、顔が上に向くまで後ろにもたれて座っている人がよくいるが、そんな人達は、もう、どうしようもなくゆるみきった雰囲気が顔にも体にも出ている。
その姿は、滑稽を通り越して醜悪である。
私は、決して、あのようにはなりたくないと思う。

椅子というものは、膝下がまっすぐ下に降ろせる範囲で深く座り、背もたれに、もたれないよう座るのが良い。
腰を立てるよう意識して座れば、少しも疲れない。
腰を立てるというのは、腹をやや前に出す感じで、岡田式静坐法の岡田虎二郎も、そういった座り方を指導していたと思う。

私は電車の椅子に座る時は、精一杯腰を引いても、膝がかなり前に突き出てしまうのだが、隣で若い男が、自分も同じくらい脚が長いのだと言わんばかりに、腰と脚を前に投げ出して座っている。
そんな座り方をしたら、人様の迷惑になるだろうにと思うが、私は、きちんと座っても、もっと邪魔になっているのであり、非常に申し訳なく思う。
だが、多くの者達は、人に迷惑をかけることが勲章だと言わんばかりの、だらしない座り方をしている。
私は、腰を引くことを強く意識するためか、座れば上体は前傾しているが、だらしない据わり方をしている者は臍が天を向いている。
彼らは、もう、どうしようもなくゆるんでいるのだ。彼らは、私の職場にいる、まるで駄目男君同様、将来、何の見込みもないだろう。
そんなだらしない姿勢と、ゆるみきった顔でスマートフォンを触り続けている者が、年齢、男女関係なく、蔓延してきてしまった。
もう日本も終わりかもしれないが、他の先進国も同じであろうか。

ちなみに、潜在意識の法則や引き寄せの法則のようなもので願いを叶えることが出来るのは、ゆるんでいない者だけであるので、腰と脚を前に投げ出して座る時点で、いかなる望みも叶えることは出来ないのである。
だらしない姿勢をして、ゆるまずにいることは出来ない。
だから、まずは、身体の姿勢を正しくすることが、引き締まり、ゆるまず、それによって、願いを叶えるコツである。









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