ジョセフ・マーフィーの『人生は思うように変えられる』の中に、第二次世界大戦で、イギリスのウィットルゼイ大佐の連隊は5年間戦って1人の死者も出さなかったという話が紹介されている。
ウィットルゼイ大佐は、全員に、聖書の詩篇91編を暗記させ、定期的に暗唱させたのだという。
この話の真偽は分からないが、本当だとしたら、その要因は、隊の全員が「ゆるまなかった」からだと思う。
あの荘厳な詩編91を唱えれば、決して心がゆるむことはないはずだからである。。
1日の中で精神がゆるむ前に唱えれば、心は常に引き締まった状態にあり、それを毎日繰り返すうちに、彼らは霊的な状態になったのだろう。
そんな人間を殺すことは、相当に難しい。

名前は忘れたが、ある優れた陸上の短距離ランナーは、普段、歩く時も、膝を高く上げて歩き、走力を高めるように努めていたらしい。
このトレーニングに効果があるかどうかよりも、このような意識を持ち続けることで、心が締まり、ゆるまないので強くなるのだと思う。
実際、科学的とか理論的には正しくないトレーニングをしながら、成果を挙げた者は多く、精神がゆるまないことの威力は、理論に優るのであると思う。

ジャイアント馬場さんより10歳近く年長の、アメリカのプロレスの大スター選手で、フリッツ・フォン・エリックという人がいた。
大きな手で、相手の顔や胃袋を掴み、強力な握力で締め上げるという、極めて単純な「クロー攻撃」で知られていたが、それ以外は、やたらパンチとキックが迫力があっただけで、レスリングはあまり出来なかったかもしれない。
何かで見たが、彼は元々、大した選手ではなかったが、握力が人並より強いことに気付き、常に野球ボールを持ち歩き、それを握って握力を鍛えたらしい。
日本でも、記者がインタビューしている時も、野球ボールは持っていなかったかもしれないが、エリックは手を握って力を入れていたという話もあった。
これらの話は、いわゆるギミック(意図のある嘘。作り話)である可能性もあるが、ある程度は本当かもしれないと思う。
これも、日常、常に、自分の宝物である握力を鍛える意識を持つことで、精神がゆるまずにいたから、握力以外の、ことによったら、霊的な力まで得たのかもしれない。
実際、ロクにレスリングが出来ない、特に優れたところがあるとも思えないエリックが超一流として50歳過ぎまで現役を続け、さらに、プロモーターとしても大成功したのは、ゆるまなかったからであると思う。
一方、どんなに才能のある優秀なスポーツ選手でも、ゆるんでしまって、そのせっかくの才能を駄目にしてしまった例は多い。

私も、心を締める鍵である掟を持ち、それを常に守ることで、至高者に向かって進もうと思う。









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