イエス・キリストの教えの大前提は「隣人愛」だ。
これに関して、イエスに対し、質問ではなく、文句を言いたい。
「私は、大抵の隣人は嫌いなんですよ」
それに対するイエスの答はこうだった。
「全部の隣人とは言ってない」
さらに言えば、「敵を愛しなさい」の意味は、実際は少し特殊だが、ややこしいので後回しにする。

成功者というのは、確かに人好きなのである。
ビル・ゲイツほどになると、嫌いな人はほとんどいないのだろう。
彼が世界一の大富豪になってからも、大衆食堂で食事をし、飛行機のエコノミークラスに乗るのは、それが質素倹約の美徳であることはもちろんだが、人好きでなければ出来ないことだ。
対して、ある国民的アイドルグループのリーダーは、映画やドラマの打ち上げパーティーも可能な限り参加せず、ホテルのルームサービスのカレーライスを一人で食べるのが好きらしいが、彼は、やや人嫌いなのだろう。だが、その彼が、あれほど成功するのは、好きな人もかなりいるからだ。
原辰徳さんが「ジャイアンツ愛」だけだとは言わないが、あえて、ああいったキャッチフレーズを打ち出すところを見ると、彼は、人の好き嫌いがはっきりしている人のように思う。
だが、「ジャイアンツ愛」があれば成功するのである。ジャイアンツ関係者やジャイアンツファンは多いからね。
ドワンゴの川上量生会長は、少なからず人嫌いのように感じるが、ネット廃、ゲーム廃、オタク、引きこもりには、かなりの愛情を感じているようにも思えるのである。

愛する人の数が多いほど、成功の規模も大きくなる。それは間違いない。
ハワード・ヒューズのように、特定の人だけ(それでも相当な数だが)が好きで大成功したら、やはり、あんなふうに悲惨な最後になるのだと思う。
対して、ビル・ゲイツは、あれだけ金があっても、ボディーガードをつけなくても危険な目に遭うこともなく、自分で車を運転し、町をうろつけるのは、嫌いな人がいないと危険もやってこず、不安も感じないのだと思う。
だが、かといって、誰もがそうなれる訳ではない。
そればかりか、最近は、「全ての人が嫌い」という人も多いのだ。
若い人に限らないが、精神が幼いと自分にしか興味を持てないが、そんな人は、家族や少数の友人以外は嫌いである。そして、今は、10代なら半分以上、30代、40代でも、かなり多くがそうなのである。
そして、そんな者達は、どうやっても成功しない。

だが、宗教の教えのように、無理に他人を愛することなんか決して出来ない。
根が人嫌いな者にそんなことを強要したら、元々壊れている人格が完全崩壊し、凶悪犯罪を起こしかねない。
だから、原辰徳さんの「ジャイアンツ愛」に倣って、少なくとも一定の条件に合うなら、無差別に好きになろうと思うことだ。
私が、初音ミクさんのファンなら誰でも好きで、「ミク廃(みっくみくとも言う)」となると兄弟姉妹も同然と思うようにである。
そして、ミクさんのファンは世界中で相当な数になってきたので、ミクさんを好きな人を好きなだけで、大抵の願いは叶うまでになったのである。
ただし、ミクさんのファンを区別するようでは、そうはいかないはずだ。
加えて私は、引きこもり気質の人は元々嫌いではない。そして、引きこもりも多い。

ところで、初めに言った「汝の敵を愛せよ」だが、敵というのは、元々、味方なのである。
敵がいるから、我々は立派なことを達成出来るのである。
このことは、『マスターの教え』に、「最高の知恵」として詳しく説明されているので、出来れば、本を読んで欲しい。
それを知ると知らないとでは、人生は大違いになると思う。

ジョセフ・マーフィーの本ですら、「全ての人を好きになりなさい」といったようなことが書かれていると思う。
それが望ましいのは疑いないが、我々凡人には不可能であることも確実である。
しかし、わざわざ自分で、「嫌い」という気持ちを強くしないことだ。
実際、まるでそれが自分の使命であるかのように、他人を嫌う人達がいる。
実を言えば、私もそうだった。
そんな愚かなことは、意識してやめようと思えばやめられる。
嫌悪感や憎しみが燃え上がりそうになったら、「ありがたい」と言って、心を切り替えることだ。
そして、なるべく多くの人を好きになることだ。
そのためには、小さな世界に閉じこもらず、広い世界が存在することが分かるように、自分で工夫しなければならない。誰も、あなたのためにそんなことをしてくれないので、自分でやらなければならないのである。
愛情の度合いにもよるが、人類の8割以上の人が好きなら年収は少なくとも5000万円以上、将棋好きな人に限定しても30万円以上は軽く稼げるだろう。
しかし、ほとんどの人が嫌いなら、私がかつてそうだったが、一円も稼げないニートでいるしかないだろう。









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