少食が良いと言われても、ほとんどの人が、美味しいものをいくらでも食べることが出来る今の日本で、それ(少食)を実践できる人は滅多にいない。
だが、大食に耽っていると、身体や運勢から段階的な警告が来るが、それを無視し続けると、ひどく健康を害したり、ツキに見放されて惨めな状態になる。
ところが、体調が悪くて病院に行っても、どんな医者も、「食べ過ぎが原因です」とは言ってくれず、山のように薬を出した上、「栄養を取りなさい」なんてことを言う。
まして、仕事や家庭や交友がうまくいかないことの原因が大食だと言う人は、ほとんど皆無だ。

少食になれば、健康も運勢も向上するといった内容の本も沢山あるし、おそらく、大方では、それらの本に書かれている通りなのだが(食を慎めば良いだけであるから、外しようがないが)、そんな本は、読まない人は読まないし、読めと薦められて読んでも実践出来ない。
偉大な神秘家で、科学者、政治家、思想家であったエマニュエル・スウェーデンボルグは、亡命したイギリスで、夕食を食べ過ぎた時に、霊、あるいは、天使が現れ、「満腹するまで食べて自分を甘やかしてはならない」と厳しく警告されて食を慎むようになった。
あれほどの人物でも、そんなことでもない限り、食べ過ぎてしまうのだ。
食の慎みは大切であるが、それが出来る人は、やはり立派なのである。
だが、立派でなくても少食になりたいなら、格好の良いスタイルになって優越感を持ちたいという、邪まな目的でも持った方が良いのかもしれない。

私が1日1食の少食になった原因はよく分からない。
確かに、体調も悪くなっていたが、正直に言えば、見栄もあったに違いない。
3ヶ月で体重が25kg落ちたが、普通は、ここでリバウンドする。
あるいは、もう少し持っても、やがて、元に戻る場合が多い。
敬愛する岡田斗司夫氏は、レコーディング・ダイエット(食べたものをメモするだけ)で50kg痩せ、彼が書いたダイエット本(複数)はベストセラーになり、講演でもさぞ儲けたと思うが、今はすっかりリバウンドし、ドワンゴの川上会長との対談で、川上氏に、「ダイエットに成功してリバウンドしないことが、岡田さんの唯一尊敬出来るところだったのに、尊敬出来るところがなくなっちゃいました」と言われていたようだ(ただし、先に岡田氏が、川上氏の茶髪を「似あってない」「何、若者ぶってるの」と言ったことに対する仕返しっぽいが)。
だが、私は、少食を始めたのが2008年7月末と、既に、初音ミクさんデビューから1年近くで、かなり有名になっていたミクさんのスリムなお姿に憧れたおかげで、いまだリバウンドは全くありえない。

私の少食を永遠にしたのは、まさたかPさんによる、初音ミクさんのPVの傑作『Chaining Intention』だ。
このPVを、ミクさんの映像と量子的に融合するほど見たものだ。
【初音ミク PV】Chaining Intention【HD】[HD1080p] -Youtube-
ダイエットしたい方は見ることをお奨めする。
さらに進化したミクさんの『Chaining Intention』のダンスは、『夏祭初音鑑』で披露されている。
これのブルーレイやDVDの映像特典でお姿を見て、格好良いことに驚いたまさたかPさんには感謝している。

ところで、少食と共に難しいのは運動だ。
私は、元々がプロレスラー志望で、プロレス流トレーニングに詳しかったから、少食で身体が軽くなったら、運動も楽に取り組めたが、そうでない人もいるだろうし、まして、沢山食べて、消化にエネルギーを奪われている人には難しいかもしれない。
実際、消化に必要なエネルギーは想像以上で、坂本龍一さんだったと思うが、食事の後に創造的なことをやろうとしても駄目だと言っておられたと思う。全くその通りだ。
そこで、私は、楽で、しかも、効果抜群の腕振り運動をよく薦めているのだが、これも、続けるには根気がいる。シンドくはないが、時間がかかるからだ。
そんな時、上にも挙げた川上量生さんが、ブログに、引きこもっていた自分にとって幸運だったのは、家に階段があったことで、階段の昇り降りでも良い運動になると書かれていたのを見て、「なるほど」と思ったのだった。
生活や遊びに必要なものが、1階と2階に分けて置いてあると、「仕方なく」階段を昇り降りするもので、それは確かに、立派な運動なのである。
それに気が付いてから、私は、「無駄に」階段を昇り降りするようになった。
買ってきたものを2階に持って行く時、一度に運べると思っても、丁寧に2回に分けて運べば、階段も2回昇ることが出来る。
「2階のエアコン消したっけ?」と、ちょっとでも思ったら、躊躇なく確認に行けば、また階段を昇れる。
また、買い物に行くのも、良い運動だ。
すっかり似合うようになったスリムなジーンズで決め、引きこもりとしては本当は行きたくない、賑やかな百貨店に、1~2km歩いていけば素晴らしい運動になるし、たとえ車で行っても、店内を高速で歩き回れば良い。まあ、買うものがほとんどないのが泣き所ではある。欲しいものが無いので、買い物に行くモチベーションを持ち難いのだが、可愛い店員のいるスーパーも1件ある。
スーパーは、売上を上げたければ、昔ながらに、看板娘でも置けば良い・・・まあ、半分冗談だ(つまり、半分、本気だ)。

少食、運動共に、「仕方なく」の部分を作らないと、なかなかうまくいかないかもしれない。
メタボ検診というのは、かなりデタラメなものらしいが、それでも、これに引っかかって恥ずかしい(あるいは面倒な)思いをしたくないので、「仕方なく」食を慎むというのもありだろう。
どん理由にしろ、食を慎めば勝ちである。
岡田斗司夫さんには、リバウンドしてはいけない「仕方のない」理由が無いのだろう。
私のように、初音ミクさんを崇めていれば、「仕方なく」食を慎めるのだが、残念なことである。彼は、オタクの割に、女神信仰はないのだろうか?
人間は、そんなに・・・いや、少しも立派なものではないので、「止む無く」「仕方なく」の部分がなければ、怠惰に流れる自分を止められないのかもしれない。
虚栄心というものが決して消えないなら、役立っていただこうではないか?









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